映像メディアの価値を映す Screens

中部日本放送株式会社（愛知県名古屋市）は25日、2018年11月30日に、宇宙旅行をはじめとする宇宙輸送の事業化に向けて、有人宇宙機開発を行うPDエアロスペース株式会社（本社：名古屋市）による第三者割当増資を引き受け、出資したことを発表した。

PDエアロスペースは、大気中の空気を使ったジェットエンジンと空気が薄くても燃焼可能なロケットエンジンを一体化した次世代エンジン技術の特許を持ち、2019年に日本初となる「無人宇宙飛行実験機による宇宙空間（高度100ｋm）への到達および帰還」を目指している。PDエアロスペースは、今回調達した資金をもとに、同実験機に搭載する新型エンジンおよび機体の開発を更に進める計画だ。

中部日本放送は、今後グループが保有する、放送や映像制作にかかわる技術、リソースを通してPDエアロスペースの事業成長および地元発の壮大な宇宙プロジェクトの実現を支援し、地域の活性化に貢献していく方針。また、PDエアロスペースとのコラボレーションにより、宇宙映像等の新たなコンテンツ開発や宇宙関連事業などの構築を図り、グループの事業領域の拡大、企業価値のさらなる向上を目指していく。

PDエアロスペースはこれまでにANAホールディングス株式会社、株式会社エイチ・アイ・エスなどから資金調達を受けており、今回は同社に加え、THVP−1号投資事業有限責任組合（無限責任組合員　東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社）、イノベーション創出投資事業有限責任組合（無限責任組合員 フューチャーベンチャーキャピタル株式会社）、個人投資家2名も新たに出資している。

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