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メディア総接触時間は450.9分と過去最高、博報堂DYメディアパートナーズ「メディア定点調査2021」時系列分析

編集部 2021/5/24 17:00

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区)のメディア環境研究所は、2006年から行っている「メディア定点調査」の2021年版を発表。生活者のメディア接触の現状を捉える調査。

■概要
・メディア総接触時間は450.9分と大幅に伸長し、過去最高
・定額制動画配信サービスの利用は46.6%と半数に迫る。昨年から9.7ポイント上昇
・動画視聴をテレビ視聴と捉える生活者は2割超。「テレビを見る」という概念が拡張

<表①>

メディア総接触時間は昨年から39.2分伸びて450.9分(1日あたり/週平均)と過去最高。メディア定点調査開始以来、最大の伸びとなった。「携帯電話/スマートフォン」 (昨年から18.0分増)を始めとして、「タブレット端末」(同9.7分増)、「パソコン」(同8.4分増)の接触時間が伸びた。「携帯電話/スマートフォン」「タブレット端末」「パソコン」の合計が全体に占める割合は55.2%と大きく増加した。「テレビ」の接触時間は5.8分増加して2019年と同程度に戻った。

①-1 メディア総接触時間の時系列推移(1日あたり/週平均):東京
①-2メディア総接触時間の時系列推移構成比:東京

■定額制動画配信サービスの利用は46.6%と半数に迫る。昨年から9.7ポイント上昇

②-1 定額制動画配信サービス利用率の時系列推移
②-2 テレビ受像機 インターネット接続率の時系列推移
②-3 動画視聴ストリーミングデバイス※所有率の時系列推移

定額制動画配信サービスの利用は昨年から9.7ポイント上昇して46.6%と半数に迫った。コロナ禍前から伸びており、2年前の2019年からは18.8ポイント増加し、急速に成長している。テレビ受像機のインターネット接続率も45.8%(昨年から5.3ポイント増)と半数に迫る勢い。動画をテレビで見ることができるストリーミングデバイスは4人に1人(25.5% 同9.0ポイント増)が所有するようになり、テレビを取り巻くメディア環境は目覚ましく変化している。

■動画視聴をテレビ視聴と捉える生活者は2割超。「テレビを見る」という概念が拡張

③-1 テレビの利用時間に入れたもの(人ベース)
③-2 メディア意識・態度の変化(2020年→2021年の差分)TOP5

テレビの利用時間に何を入れたのかを聴取した結果(③-1)、有料動画(昨年から8.4ポイント増)・無料動画(同3.6ポイント増)共に増加し、2割を超えた。動画視聴をテレビ視聴と捉えている生活者が増加し、「テレビを見る」という概念が拡張した。生活者のメディア意識・態度の変化の大きさを見るべく、意識・態度に関する63項目を昨年と今年のスコアの差分でランキングしたところ、「好きな情報やコンテンツは、好きな時に見たい」が最も変化し、昨年から6.3ポイント増加して6割を超えた。定額制動画配信サービスなどの充実によりコンテンツが飛躍的に増加し、自分の好きな時にメディアに接触する環境が整ったといえる。

■「メディア定点調査2021」資料

性年代別メディア総接触時間(1日あたり/週平均):東京
性年代別メディア総接触時間の構成比:東京
スマートフォン所有率の時系列推移:東京
性年代別スマートフォン所有率2021:東京

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