映像メディアの価値を映す Screens

株式会社DigiBook（以下、DigiBook）は20日、NHKの番組制作者とスマホユーザーが一緒に番組コンテンツの制作ができる公式アプリ「NHKテレビクルー」の企画・開発を行ったことを発表した。

アプリから通知される監督の指示にしたがって、ユーザーは動画を撮影・投稿。第一弾は、3月11日にNHK総合にて放送される『♯311246　大切なものは何ですか？』にて、東日本大震災に思いをはせ、ユーザーが独自の視点で撮影されたスマホ動画が、テレビ番組として世界に発信。

国内のスマホ所持率は20代、30代では90％を超え、全世帯でも71.8%と未だ伸び続けており（※総務省 平成29年度情報通信白書より）、4K動画など高機能・高画質ビデオカメラであるスマホをだれもが所有する時代となった。およそ9,000万人のユーザーが所有するこの“ビデオカメラ"を利用して、様々な映像作品を創造できる新時代が到来しているにもかかわらず、番組制作ではその環境を活かしきれていないという状況から、このアプリでは、撮影対象を“ミッション"として明確に指示することで、ユーザーに撮影を促し、スマホ動画を映像作品として昇華させ、誰もが“テレビクルー”として活躍する場を提供している。

また、「テレビクルーシステム」という仕組みにより、撮影秒数や画角など番組コンテンツごとにスマホを制御し、監督の意図通りの映像撮影を依頼することが可能だ。また、システムを通じて撮影地や撮影日時などの情報とともに動画が集まるため、生放送に耐えうるスピーディな番組制作が実現可能となっている。撮影状況から臨機応変に撮影指示を通知するための「リアルタイムプッシュ通知ツール」や100万人同時アップロードにも対応する「オートスケールサーバー構成」などにより、ユーザーとのコクリエイション（価値共創）をストレスなく実施することが可能だ。