映像メディアの価値を映す Screens

名古屋テレビ放送株式会社（メ〜テレ）は23日、かねてより積極的に取り組んできた次世代映像に関して、8Kカメラを在名民放局として初導入し、また、神戸市の協力得てVRコンテンツをイベント出展することを発表した。

横×縦の解像度が7,680×4,320となる8K映像は地上波の16倍の画素数を持つ。緻密な映像は視聴者に圧倒的な臨場感を与える一方、放送機材も限られ高額なため8Kへの取り組みは民間放送局では進んでいないのが実情だが、同社は2015年から3年間、毎年8Kによる映像制作を行ってきた。 特に2017年はダンスをテーマに、アイスダンス・ストリートダンスを撮影し、動きの速い被写体と8Kの関係を総務省検証コンテンツとして制作。今後は、8K映像の制作力を向上させ、8Kへの取り組みを強化し、8Kカムコーダー（シャープ8C-B60A）の導入と簡易編集設備の整備、及び8K映像の常時上映環境の導入などを行うという。

メ～テレが導入する8Kカメラ「シャープ8C-B60A」

また今後、8K機器メーカーとして高い技術を有するアストロデザイン株式会社と協力し、8Kに関する様々な施策を行っていく方針で、8Kから4K、HDへの切り出しによる撮影技法の研究や8Kの超臨場感を活用した上映、演出においてリアルコミュニケーションに近い映像表現の研究も行う。これ以外にも、8Kの活用先として有望視されているサイネージ、イベント、美術、医療、防災などへの活用も検討していく。

過去にメ～テレが実施した8K撮影および8Kコンテンツ

過去にメ～テレが実施した8K撮影および8Kコンテンツ

VRに関しては、神戸市協力の下、神戸をテーマにしたVRコンテンツの制作を実施。この取り組みでは、「若者に選ばれるまち＋誰もが活躍するまち」をテーマに掲げる神戸の街並み、里山をVRで撮影し、4月に神戸市一帯で開催されるクロスメディアイベント「078」に出展。今回、VRとドローンを組み合わせたVR空撮も実施予定だ。

※078 … 神戸を代表するイベントを目指し、音楽・映画・IT・食・ファッション・子ども・アニメなど様々なジャンルのエンジニアが集い、交わることで創りあげる参加型フェスティバル。

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