13 MAY

ビデオリサーチ、「コロナ禍」で生活者が消費している"モノ"と"コト"を発表

編集部 2020/5/13 18:00

株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区)は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活者の状況について、回答専用タブレットを用いたインターネット調査の結果を発表した。

全国を対象とした緊急事態宣言や外出自粛要請など、社会的混乱や不安が生活者にどのような影響を及ぼしたのか、生活意識・生活行動・メディアとの関わり方について紹介する。

■新型コロナウイルス観点での情報接触は「テレビ」が大黒柱

図表1を見ると、メディアの位置づけでは「積極的に収集する」「わかりやすい」「信頼できる」において、「テレビ」が最も高い。また、情報に対する意識でも「テレビ」のスコアが最も高く、「最新情報を入手(73%)」「概要理解(70%)」「理解を深める(61%)」においてはインターネット・ニュースより約20ポイント上回っている。(図表2)

■「コロナ禍」不安は自分ゴト、まずは「感染しない」こと

「コロナ禍」不安度で「不安である」と回答したのは98%。さらに「ウィルス感染対策商品の生産体制(64%)」が最も高い不安ではあるが、社会的混乱や要請による生活変化なども5割以上と高く、複数の不安要素が混在している状況(図表3・4)。また、知りたい情報では「対策商品の生産体制(60%)」が最も高く、特にシニアの感染に対する不安はより大きい。(図表5)

■「コロナ禍」で「動かない」生活になっている

「コロナ禍」により生活者の約8割に変化が起きており、「とても変わった」が約5割と変化が大きい。(図表6)「増えた」時間における最も高いメディア接触は「テレビのリアルタイム視聴(71%)」であり、「テレビ」と「インターネット」を利用した視聴行動が多く含まれている。(図表7)

■「コロナ禍」で「キャッシュレス決済"の利用が促進」。「まとめ買い」も増加

図表8の「増えた利用・減った利用」を見ると、全体的に「キャッシュレス決済(32%)」の利用が増加。「減った」利用では「デパートやスーパーの利用」「大型量販店・ディスカウントストアの利用」が5割以上と突出して高い。また、まとめ買いも約5割と2人に1人が経験している。

新型コロナウイルス感染症の拡大以降、「情報」は最も必要で重要なモノであるが、その中で、「テレビ」は最新の情報収集で最も利用され、増えた時間においても上位になっており人々の生活に強く根付いていることがあらためて分かった。また、インターネットはテレビに次いで関与が高まっており、重要なメディアになっている状況も伺える。