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日本テレビのAI技術が映像情報メディア学会で「技術振興賞」2部門で受賞

編集部 2020/6/3 17:00

日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区)は、2019年度の(一社)映像情報メディア学会にて、2つの開発テーマで「技術振興賞」を受賞した。

一つ目のテーマは「映像情報メディア学会 技術振興賞 コンテンツ技術賞」を受賞した、画像認識AIによるフィールド競技のコンテンツ解析と可視化(※1)。

画像認識技術を活用し、ラグビーのトライシーンなど、選手の走行スピード・走行距離の自動算出を行い、視聴者にスポーツ中継の新たな醍醐味を提供。また、映像内の選手を自動識別し、選手名のCG表示を行う際の現場作業の負担を大幅に軽減した。この取り組みは中継映像をもとに全ての解析を行ったため、新たな追加機材や映像伝送を必要とせず、中継現場に一切負担をかけることなく運用したことも高く評価された。

※1:協力:株式会社東芝、東芝デジタルソリューションズ株式会社

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二つ目のテーマは、「映像情報メディア学会 技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)」を受賞した、テレビ番組制作支援用「AI顔認識」システムの開発(※2)

「AI顔認識」技術を用いて、人間の能力を上回る正確さとスピードで、「映像に誰が映っているのか」を確認できるシステムを開発。これにより、報道番組等での被写体確認作業が高精度化かつ高速化され、2019年の参議院選挙特番などで、誤報防止・迅速な報道・作業省力化に貢献したことが高く評価された。

※2:共同開発:株式会社東芝、東芝デジタルソリューションズ株式会社

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