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コロナ禍で生活者の意識は「新しい生活」へと移行 ビデオリサーチが調査結果を発表

編集部 2020/6/20 09:00

株式会社ビデオリサーチは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活者の状況について、回答専用タブレットを用いたインターネット調査(ACR/ex調査)の結果を発表。実施期間は、2020年5月8日(金)~24日(日)。

調査結果によると、コロナ禍について「不安である」と回答したのは88%で、4月時点よりも減少。不安なことの上位は「社会全体の平常化(56%)」、次いで「自身・家族の健康状態(55%)」「政府・自治体からの要請(54%)」と、社会生活の復帰に向けた不安が5割に。なお、「ウイルス対策商品の生産体制(44%)」は前月にくらべ減少。

コロナ禍で「生活が変わった」と回答したのは88%。中でも「とても変わった(53%)」は前月から増加しており、緊急事態宣言直後の4月よりも生活時間の変化を実感している様子がうかがえる。また、増加している生活時間では4月同様「在宅時間(80%)」「テレビのリアルタイム視聴(63%)」「家族との団らん(57%)」が上位に。「睡眠(55%)」「ネット・ショッピング(39%)」も増加。

メディア接触では「テレビのリアルタイム視聴(63%)」「ネット動画視聴(55%)」「テレビ番組録画視聴(48%)」と、視聴行動が増加。見たいコンテンツのイメージでは「楽しい気分になるもの(77%)」、「笑えるもの(62%)」が地区問わず突出して高く、エンタメ性の高いコンテンツが需要されている。

買い物については、「インターネットのショッピングモールでの買い物(44%)」「キャッシュレス決済(39%)」「宅配・デリバリー(28%)」が目立ち、店舗利用でも「行きつけの店舗利用(24%)」「いつも購入している商品を購入(21%)」と時間を短くする意識がうかがえる。なお、全地区において「特にない」も約5割程度と半数の人は買い物に変化がなく、冷静に行動している状況。

コロナ禍に関する考えでは「感染拡大中は社会的距離を守って欲しい(80%)」「教育における悪影響の緩和の促進(68%)」「当たり前だったことへの感謝(66%)」が6割以上。

収束後に高めたい意識では「日常的な感染対策(75%)」「健康管理と体力づくり(61%)」が突出しており、日常を保つために、まずは自分の身を守ることに意識が向いていると思われる。また「家族との時間の確保(29%)」など、"家族で一緒に"スタイルが新たな価値になっていくことが予想される。

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