19 AUG

コンテンツビジネスラボ、「コンテンツファン消費行動調査」を実施 リーチ力・支出喚起力ランキングを発表

編集部 2020/8/19 09:00

株式会社博報堂DYメディアパートナーズと株式会社博報堂による共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は、全国調査「コンテンツファン消費行動調査」の2020年版を実施。同データをもとに、最新全11カテゴリ・計1,000以上のコンテンツに関する「リーチ力・支出喚起力ランキング」を算出した。

同ランキングからは、新たにランクインしたコンテンツに共通するのは、デジタルからアナログまで様々なプラットフォームにそのコンテンツとの接点が用意されている、という点が顕著に。

昨年の調査結果である「ストリーミングサービス・動画サービスの活況を背景に、音楽コンテンツが上位を占める」と同様に、ストリーミングサービスで火がついた、Official髭男dism、菅田将暉、King Gnuがリーチ力ランキングの上位に急上昇。これは、楽曲の多くが映画・ドラマの主題歌やCMソングに起用されたほか、それぞれがラジオのパーソナリティをつとめたり、ファッションアイテムとコラボしたりするなど、デジタルプラットフォームサービスの他にもハマるきっかけとなる入り口が多数用意されていたという共通点が見られる。

昨年から大ヒットしている漫画「鬼滅の刃」は、リーチ力・支出喚起力ともに上位にランクイン。日本でサブスクリプションサービスの利用者が拡大するタイミングで、テレビアニメを動画サブスクサービスでも配信し、テレビアニメ視聴者以外のサブスクユーザーも獲得できたこと、また、著名人が話題にしたり、単行本が発売されたりといった、話題になるタイミングで随時視聴できる環境が整備されていたことがリーチ力の拡大につながったと考えられる。さらには、アニメの続きは漫画でしか読むことができないため、漫画本を購入するファンも多く、支出喚起力の上昇にもつながったほか、アニメ主題歌であるLiSA「紅蓮華」が大ヒットするなど、関連作品との相乗効果も生み出している。

リリース