02 FEB

テレビ北海道、マスター運行支援システムの特許を取得

編集部 2021/2/2 18:00

株式会社テレビ北海道(TVh、本社:札幌市)は、同社が開発した番組送出業務を効率化する「マスター運行支援システム」において、特許を取得したことを発表した。このシステムは、2019年の「日本民間放送連盟賞 技術部門 優秀」を受賞しており、監視制御を行う設備全般で利用可能となっている。

この課題解決のため、操作が必要な時に対象となる「モニター」「パソコン」「ボタン」を自動で表示し、不慣れな担当者でも的確に対応できるシステムをデジキャス合同会社(本社:東京)と共同開発。これにより運行業務の大幅な効率化が実現したほか、障害発生時にも短時間で対応できるなど安全性・信頼性も向上。運行にかかわる人員の削減やマスター設備の小型化にもつながるという。

本システムは、送出部門のマスター設備のみならず、放送局の制作設備や送信設備にも活用でき、既設設備への追加も可能。また、工場・商業施設・エネルギー関連設備等、大規模な監視制御を行う設備全般でも利用が可能なシステムとなっている。今後リモート運用機能を開発し、どこからでもより簡単に、安全に、迅速にだれでも作業ができる環境づくりに貢献できる製品としていく予定だ。

放送局にはマスターと呼ぶ設備があり、これを通じて番組やCM送信所に送り出しているが、放送のデジタル化等に伴い、マスター運行時に操作や監視をするシステムが年々増加、複雑化し、的確に各システムをコントロールすることが困難になってきている。

マスター室には、

①多数の監視モニター(テレビ北海道では40台以上)

②操作性が異なるパソコン(同20台以上)

③きわめて数多くの操作ボタンがある

と、担当者が瞬時に的確な操作をするのは難しいという問題があった。

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