25 FEB

ニールセン、Z世代とミレニアル世代のメディア消費状況を発表

編集部 2021/2/25 16:00

視聴行動分析サービスを提供するニールセンデジタル株式会社(東京都港区)は、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)」のデータと消費者のマルチスクリーンの利用動向調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2020 (Nielsen Digital Consumer Database 2020)」をもとに、Z世代とミレニアル世代のメディア消費状況に関する分析結果を発表した。

ミレニアル世代(現在およそ25-39歳)やZ世代(現在およそ18-24歳)とコミュニケーションをとっていく上でスマートフォンは最も重要なデバイスだが、その中でのサービスの利用状況が両世代間では異なっている。ミレニアル世代と同様に、Z世代はSNSや、YouTubeなどの動画サービスを好んで利用しているが、スマートフォン利用時間のうちより多くの時間をそれらのコンテンツに費やしている。ミレニアル世代がスマートフォン利用時間全体のうち「ビデオと映画」、「メンバーポータル・コミュニティ、SNS」にそれぞれ15%の時間を費やしているのに対して、Z世代は「ビデオと映画」に20%、「メンバーポータル・コミュニティ、SNS」に24%もの時間を費やしている。つまり、ECサイトや検索サービスなどその他のサービス上での接点も重要だが、動画やソーシャルメディア上で如何に効果的にZ世代とコミュニケーションをとっていくかが極めて重要であることがわかった。

両世代間のデジタルサービスの利用状況の違いは利用時間だけではない。ソーシャルメディアに囲まれて育ってきたソーシャルネイティブのZ世代では、ミレニアル世代の約2倍の37%もの人がソーシャルメディア上で積極的に投稿している。このようにソーシャルメディアへの関与度が高いZ世代とコミュニケーションを取る場合は、彼らが普段接しているコンテンツに溶け込むように、彼らが注目するコンテンツや話題に適合する広告クリエイティブを製作したり、彼らが意識するような、彼らの等身大に近いマイクロインフルエンサーを活用したりすることで、より多くの共感を生むことができるはずだとニールセンは分析した。

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