24 MAR

仙台放送「運転技能向上トレーニング・アプリ」にAIを搭載

編集部 2021/3/24 18:30

株式会社仙台放送は、国立大学法人東北大学加齢医学研究所と産学連携により共同開発した「運転技能向上トレーニング・アプリ※1」の社会実装を2019年から進めており、既に、様々な業界で安全運転に向けた取り組みとして採用されている。2021年4月からは、同アプリにAI(人工知能)を搭載することで、さらなる安全運転に向けたトレーニング効果の向上を目指すこととなった。

「運転技能向上トレーニング・アプリ  AI版」は、ドライバーの運転技能を「脳のトレーニング」によって向上させる法人向けのクラウドサービス。利用者はスマートフォンなどの端末でトレーニングを実施。AI版では、プレイヤーごとの反応時間や出題ごとの正誤判定を中心にログを取得し、機械学習を利用してデータを分析する。「惜しさ」や「速度差」、「左右差」などの弱点全般の把握など、精緻なデータを元にトレーニング内容を自動調整することが可能。つまり、トレーニングすればするほど、プレイヤーに最適化されていく見込み。

※1  国立大学法人東北大学加齢医学研究所と仙台放送が産学連携により共同開発した「トレーニング・アプリ」で、川島隆太教授による脳科学研究の成果と仙台放送が開発・放送している脳のトレーニング番組『川島隆太教授のテレビいきいき脳体操』の知見から開発された(特許6284171号)。テレビやスマートフォン、タブレット等の端末を利用した「作業速度訓練による安全運転能力向上プログラム」で、実際の運転行為や疑似運転行為(シミュレーター等)を伴わない日常的な認知トレーニングにより、運転技能の維持・向上を目指す。

【AI版のメリット】

常にプレイヤーに適切なレベルでトレーニングができる
プレイヤーの弱点を強化できるよう難易度が調整されるので、トレーニング効果の向上が期待できる
ログデータがフィードバックされるので、安全運転に向けた取り組みを自社で管理することができる
トレーニングの達成度に応じた独自のポイントやクーポンの付与など機能拡張が可能

【運転技能向上トレーニング・アプリとは】

1:東北大学加齢医学研究所・川島隆太教授と仙台放送が共同で発明・開発した「運転技能向上トレーニング用」のアプリケーション。1日20分・6週間という短期間で自動車運転技能と認知力と活力が向上することを実証(2019年発表の研究成果より)。

2:トレーニングは現在8種類(運転技能向上トレーニング5種類、脳トレーニング3種類)    

※運転技能向上トレーニング3種類から順次AI版を実装予定

3:特許取得済み(特許6284171号)

運転技能向上トレーニング・アプリ AI版

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