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TVISION INSIGHTS、CM認知とアテンションの関係について分析結果を発表

編集部 2021/4/28 17:00

TVISION INSIGHTS株式会社(所在地:東京都千代田区 以下TVISION)は、CMの認知度とアテンション(=CMをちゃんと見ているか)の関係について分析結果を発表した。

分析の結果、調査対象となった32CMのGRPとCM認知度の関係を比べると、GRPが大きいほどCM認知度が高いという関係が見られた。

さらにそのCMを、「よく見られたグループ(=アテンション含有率が高いグループ)」と「あまり見られなかったグループ(=アテンション含有率が低いグループ)」に分けて、認知度を比較したところ、GRP(※1)が同じCMであっても、よく見られたかどうかでCM認知度に差があることがわかった。特に1000GRP時点のCMで比較すると、その認知度の差は13ポイントとなった。

分析の手法は、2020年9月~12月に発売された新製品のテレビCM、32CMに対してアンケート回答による認知度調査を実施するとともに、TVISIONパネルで取得した32CMの推定GRPとアテンション含有率(※2)を比較した。また、アンケートによる認知度調査とTVISIONパネルによるGRPとアテンションデータは、それぞれ別のパネルから取得している。

テレビCMはマスマーケティング施策の一環として利用され、一般的に商品やその機能を訴求することで、対象とする商材の認知度が上昇することを狙って実施される。テレビCMの出稿量、すなわちGRPを増やすと、認知度がより高まることが期待されるが、実際にはGRPを増やしても期待していたほどの認知度の上昇が見られないこともあり、広告主の悩みの種のひとつとなっている。TVISIONでは、テレビCM出稿量にとどまらない、そのCMが本当に見られたかというアテンションなどの、より深いデータを取得している。今回行ったのは、その深いデータを使って、CM認知とGRP、さらにはCM認知とアテンションの関係について分析したものとなっている。

(※1)GRPは、CMの出稿量をあらわす指標で、延べ世帯視聴率のこと。CM放送時点の世帯視聴率を分単位で足し上げたもの

(※2)アテンション含有率は世帯視聴率1%あたり「どのぐらいちゃんと見ている人がいるのか」がわかる指標。
1GRPあたりのA-TRPを表し、アテンション含有率 = A-TRP÷GRPとなる。従来のメディア評価に使用されるターゲット含有率(=TRP÷GRP)に近しい指標

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