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ニールセン、米国のメディア視聴状況をまとめた「ニールセン トータルオーディエンスレポート」を発表

編集部 2021/4/29 09:00

ニールセン デジタル株式会社(東京都港区)は、米国におけるメディア視聴状況をまとめた「ニールセントータルオーディエンスレポート2021年3月版~現在のメディアにおける広告~」を公開し、また、そのレポートをもとに、米国におけるメディア視聴状況の最新のトピックスを発表した。

ニールセンが2021年2月に行った調査によると、米国の多くの消費者セグメントが2021年には「ノーマル」に戻れるという楽観的な見方をしていることが分かった。これは、消費者マインドの高まりをうまく利用したいブランドにとっては明るいニュースである。この調査では、「2021年中に今までの生活に戻れると思うか」という質問に対して、55%の人が「とてもそう思う」または「そう思う」と答えている。

今回のレポートでは、広告を新たな視点で考え、消費者の過ごしている場所や支出についての考え方、それがどのように変わってきたのか、ブランドのチャンスとは何か、現在、成長している広告分野はどれか、といったことが見られている。在宅で長い時間を過ごす人が大勢いる中、テレビは依然としてメディア消費の中心であり、広告主にとっては視覚に訴え、消費者とつながるための重要な機会となっている。2020年はストリーミングが広く普及した1年でもあった。これをきっかけに定額制と広告モデル型も含め、多くのストリーミングサービスやプラットフォームが登場したが、広告のない定額制ストリーミングサービスだからといってブランドに宣伝のチャンスがないわけではない。現在、広告モデル型ではないストリーミング番組でのブランドインテグレーションへの関心が高まっている。中にはストーリーの本編に大きく関わっているブランドもある。

消費者の信頼感が高まり、人々が家で過ごす時間が増えている今、マーケターは消費意欲の高い消費者にリーチする機会を得ていることから、「テレビは依然としてメディア消費の中心」であることが窺える。

また、テレビ広告は他のプラットフォームよりも信頼されており、さらに、ストリーミング革命が進行中で、消費者にとっても大規模にリーチできる新しいデジタルチャネルがあり、新たな視聴者を獲得することが期待できる。

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