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TBS「『報道特集』40年の歩みとこれから」第58回ギャラクシー賞で報道活動部門大賞を受賞

編集部 2021/6/3 17:00

優れたテレビ番組やラジオ番組などに贈られる第58回(2020年度)ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)の贈賞式が6月2日、都内にて行なわれ、TBSの「『報道特集』40年の歩みとこれから」が報道活動部門の大賞を受賞した。

今回の受賞に関して、制作プロデューサーの辻真氏は、「40年の重みを噛みしめております。『報道特集』を、これまで支えてくださった多くの方々、今も支えてくださっている多くの方々、皆さんに贈られた賞だと思います。今後も番組をさらに進化させ、パワーアップしていけるよう、精進して参ります。本当にありがとうございました」とコメントしている。

またテレビ部門では、優秀賞を今年1月期の金曜ドラマ枠で放送された『俺の家の話』が受賞、選奨を昨年6月~9月に金曜ドラマ枠で放送された『MIU404』が受賞した。

選評は以下の通り。

アメリカ・CBSの報道番組「60ミニッツ」をモデルに企画された『報道特集』は、1980年に放送を開始し、独自の取材でテーマを掘り下げる調査報道の手法で、歴代のキャスターたちが社会の様相や人々の姿を自分たちの言葉で伝えてきました。キャスター自らがその時々の渦中の人物にカメラとマイクを向けて話を聞くスタイルや、現場に赴いて、そこで見聞きし肌で感じながら問題の核心に迫る現場主義は、「報道のTBS」の“イズム”として現在も息づいています。また、JNNの地域報道をキー局から発信するプラットフォームとしても機能し、各地の問題を広く社会に伝えてきました。そして、それは系列局の報道人の励みにもなりました。こうして取り組まれたあまたの報道活動は、時に人や社会を動かし、報道機関の使命である「権力の監視」の役目も果たしてきました。この40年の功績は、最初の番組名が「JNN報道特集」だったことからもわかるように、TBSだけではなく系列のローカル局も含めて成し遂げたものです。硬派な姿勢を堅持し、混迷の時代に「報道の雄」はどう立ち向かうのか。これからにも注目します。