29 AUG

「片翼の小さな飛行機」の物語に注目!TVISION INSIGHTS「東京2020パラリンピック開会式」視聴者が注目した瞬間を分析

編集部 2021/8/29 09:00

TVISION INSIGHTS株式会社(以下TVISION)は、2021年8月24日(火)にNHKで中継された「東京2020パラリンピック開会式」が、視聴者からどのように見られていたのかについて分析した。

「WE HAVE WINGS」というコンセプトで開催されたパラリンピック開会式。この開会式では、一般公募で選ばれた障がいのある人も参加し、さまざまな年代のそれぞれのパフォーマンスを披露した。聖火台点火や選手宣誓、プロジェクションマッピングを組み合わせたダンスパフォーマンス、布袋寅泰らによる光るトラックでの演奏など、様々なプログラムが進行した。天皇陛下による開会の宣言で、史上最多の約4400人の選手が参加する大会の開幕となった。

その開会式の中で、どのような場面が視聴者に注目されたのか。テレビを見ている人の中で「注目している人」の割合がわかる、TVISION独自指標のアテンション含有率(*1)を使って考察した。

一番注目されたのは、番組後半の「片翼の小さな飛行機」の物語

開会式を1分毎のデータで見てみると、視聴者がどのようなシーンで注目していたのかがわかる。およそ3時間にわたるプログラムでしたが、どのような場面に、視聴者はテレビ画面を見ていたのか?

最初に多くの視聴者の視線を奪ったのは20時12分ごろ。日本の国旗が会場に入り、佐藤ひらりによる国歌斉唱が終わった後のおよそ2分後。プロジェクションマッピングを組み合わせたパフォーマンスが始まり、ボールを持ったパフォーマー達が登場したシーン。

次に、20時19分ごろから選手入場が始まり、再度注目を集め始めた。オリンピック開会式の選手入場では日本選手団の入場が注目を集めたが、パラリンピックの選手入場では、20時23分ごろのアルゼンチンの選手団入場のあたりまで注目されていた。

そして、この開会式で一番注目されたのは、番組後半の22時23分ごろ。選手や指導者による選手宣誓のあとに「片翼の小さな飛行機」の物語が再び始まり、片翼の小さな飛行機が“空港の外”に出た場面で注目された。