10 SEP

TVISION INSIGHTS、コア視聴層のテレビ番組・CMランキングを公開

編集部 2021/9/10 15:00

TVISION INSIGHTS株式会社(以下TVISION)は、個人全体に加えて新しく「コア視聴層」におけるテレビ番組や、CMの視聴ランキングの公開を開始した。

近年、放送局ではより購買ターゲットに近い視聴者属性を「コア視聴層 (コア層)」と定義し、コア視聴層の個人視聴率を「コア視聴率」として、従来の世帯視聴率より重視する流れがある。コア視聴率が注目される機会も増えており、2021年6月にタレントの松本人志が『キングオブコントの会』(TBS系列)のコア視聴率についてツイートして話題にもなった。

TVISIONでは、コア視聴層を「男女13~49歳」と定義し、今後この視聴層のテレビ番組、CMランキングを発表していく。今回は6月のCMランキングを例に、従来の個人全体とコア視聴層で、テレビに視線を向けたCM(=視られたCM)にどれくらい差があるのかが検証された。

個人全体とコア層の両方にランクインしていたCMは3つで、2つが違うCMという結果に。また、個人全体で1位だった「アコム」のCMはコア層では3位に、個人全体で3位だった「SoftBank」のCMはコア層では1位という入れ替えも発生した。

その他、注目すべき点としては、個人全体ではランクインしなかった、今田美桜とDAIGOが出演する「第一生命」のCMと、錦野旦と3時のヒロインが出演する「にしたんクリニック」のCMが、コア層のランキングには入っていたことが挙げられる。この結果から、タレント選定やテンポの良さなどが高順位に影響していることが考えられる。

このように、コア層の視聴傾向と個人全体の視聴傾向には差があることが今回の検証でわかった。これからは広告主にとってもコア視聴率を含めた様々な指標がテレビCMを出稿する上での判断基準に繋がりそうだ。

■今回使用した指標 Cスコア(クリエイティブ・スコア)とは?

※Cスコアは平均値が100。例えば、Cスコアが150のクリエイティブAと100のクリエイティブBがあったとき、放送された時間枠の影響を除くと、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価される。