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岡山放送、開局以来初!日本民間放送連盟賞の最優秀賞受賞

編集部 2021/9/17 10:00

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区、以下OHK)は、「令和3年日本民間放送連盟賞」特別表彰部門 放送と公共性において、「OHKアナウンサー出張朗読会~地域と紡いだ10年の歩み~」の活動が最優秀賞を受賞した。OHKが日本民間放送連盟賞の最優秀賞を受賞するのは開局以来初、また特別表彰部門の最優秀賞受賞は岡山・香川の放送局は初めてとなる。表彰は11月9日に東京で開催される「民間放送70周年記念全国大会」の式典席上で行われる予定。

OHKでは、本を読むことの楽しさを子供たちに届けようと、2011年10月から「OHKアナウンサー出張朗読会」の取り組みを開始。放送エリアである岡山県・香川県の全市町村を訪問し、現在まで計136回、約2万5000人に朗読を届けている。朗読活動を進めるにあたり、アナウンサー自らがユネスコが定めるESD(持続可能な開発のための教育)の理念を学び、社会をより良くするために朗読をどう教育に役立てていくか、“伝える意義”と向き合ってきた。そして、2014年には「岡山ESDプロジェクト重点取り組み組織」の指定を受け、行政や教育現場との連携をさらに深めながら、活動の幅を広げてきた。

2018年にエリアを襲った「西日本豪雨」の浸水被害、さらには「新型コロナウイルス感染拡大」によって、子供たちの読書機会が失われているなか、被災した小学校を訪問し朗読会を開催したり、オンラインでの朗読の配信をするなど、言葉で地域に寄り添い、活動の歩みを止めることなく続けている。また、こうした活動は、朗読を通じた情報のバリアフリー化に向けた新たな試みも生み、「誰一人情報から取り残されない」社会の実現を目指して、視覚障害者への生活情報紙の音訳や、聴覚障害者に向けた手話付きの朗読などの取り組みに発展している。

今回の受賞は、ESDの理念を軸に情報のバリアフリーに発展させていく独自の取り組み姿勢と、地域に根付いた10年間の活動が高く評価されたもの。OHKは、多様化するメディア環境の中、言葉で伝えることの豊かさを大切に、今後も地域との絆を深めていくとともに、朗読によって社会課題の解決に貢献できるよう、取り組みをさらに推進していく方針。