13 OCT

クロスロケーションズとエム・データ、パートナー契約を締結 テレビ放送と人流の相関が分析可能に

編集部 2021/10/13 17:00

クロスロケーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区)と、株式会社エム・データ(本社:東京都千代田区)は、それぞれが提供するデータについてパートナー契約を締結し、テレビ放送と人流の相関が分析できる、新しいサービスを提供・販売することを発表した。

テレビCMでの露出と人流データ x 密集度指標で相関係数を確認したグラフ

今回のパートナーシップでは、クロスロケーションズの位置情報ビッグデータ活用プラットフォーム「Location AI Platform®(以下、LAP)」で解析した「人流データ」と、エム・データが提供するテレビ番組やテレビCMをデータベース化した「TVメタデータ」が融合。新しく提供される「人流・テレビ放送相関データ」によって、メーカーや流通・小売り企業など、様々な企業が経営指標として確認しているパブリシティやテレビCMなどの広告販促効果は、テレビ放送や番組で紹介された内容によって実際の人流がどのように変化し、販売促進としてユーザーの来訪につながっているかを検証できるようになった。

また、同サービスでは、テレビ放送と人流の相関を分析するために、新しい指標としてテレビ放送とは関係の無い一般の人流データを排除する「密集度」(※)を導入。この密集度によってより精緻化されたリアル世界の動的データを、販促結果の効果検証に活用できるのも特徴だ。

本サービスによって利用企業は、エム・データが保有するテレビCMでの出稿企業や商品・ブランドの情報、テレビ番組内で紹介された企業や商品・サービス、店舗・施設・スポットなどの情報、それが放送された状況(番組名、放送時間帯、放送内容、放送尺など)と、クロスロケーションズが独自開発する位置情報ビッグデータ解析ツールから導き出せる人流データとの相関性を視覚化。販売促進活動の詳細なエビデンスデータとして組み入れることで、テレビの影響力や費用対効果、流通や受発注情報を考慮した最適な販促・マーケティング戦略の立案・実行、経営戦略、流通計画の見直しなどを、あらゆる角度から判断できるようになるだろう。

「TVメタデータ」×「人流速報データ」で活用可能な予測や分析の一例
・消費財、小売企業における需要予測
・テレビCM出稿の効果分析
・パブリシティによる店舗誘導などの効果検証
・金融業界における株価変動予測

※「密集度」とは (特許申請中)
テレビCM、チラシ、デジタル広告など店舗集客には様々な手法がある。しかし、これまではそれぞれの広告の効果を通行人などのバイアスを除いて客観的に把握する手法がなかったが、クロスロケーションズによる密集度計測は、広告での露出と人流との相関を、ノイズを除去して計測。店舗周辺とその3倍の外周のUU数を比較し、その比率の増減で店舗周辺の人流の増減を指数化し、通行人やビル内など立地条件による定常的な人流を考慮した上で店舗周辺の人流の増減率を比率で数値化している。

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