25 OCT

仙台放送×東北大学加齢医学研究所×あいおいニッセイ同和損保、「脳体操アプリ」と「テレマ保険」のデータを活用した共同研究を開始

編集部 2021/10/25 13:00

株式会社仙台放送(以下、仙台放送)とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)、国立大学法人東北大学加齢医学研究所は、運転寿命の延伸を図り、地方の公共交通の課題を解消すべく、2021年11月から「運転技能向上トレーニング・アプリ(以下、脳体操アプリ)」と「テレマティクス自動車保険(以下、テレマ保険)」)で取得したビッグデータを活用し、共同で分析・研究を行っていくことを発表した。

仙台放送は、2019年12月にあいおいニッセイ同和損保、東北大学加齢医学研究所と連携協定を締結。東北大学加齢医学研究所との産学連携により共同開発した「脳体操アプリ」のスマートフォン版のサービスを、2020年1月からあいおいニッセイ同和損保の「テレマ保険」の契約者向けに提供。高齢ドライバーの運転能力や認知機能の低下を抑制し、安全・安心なモビリティ社会の実現に取り組んできた。

2021年4月からは、同アプリにAI(人工知能)を搭載。個々のトレーニング状況をAIが解析し、プレイヤー毎に最適なトレーニングへ自動調整する機能を拡張するなど、「運転技能」「認知機能」「感情状態」の向上だけでなく、安全運転管理や商品開発などにも、そのデータ活用の幅を広げてきた。

今後は「脳体操アプリ」の利用効果を、テレマ保険の膨大なテレマティクスデータを活用し、危険挙動の発生回数の減少効果のみならず、事故の抑止につながる危機回避能力向上効果や、事故低減効果を多角的に実証すべく、共同で分析・研究が行われることになった。

「運転技能向 上トレーニング・アプリ(脳体操アプリ)」公式サイト

「脳体操」アプリとは

脳体操アプリとは、東北大学加齢医学研究所・川島隆太教授による脳科学研究の成果と、仙台放送が開発・放送している脳のトレーニング番組『川島隆太教授のテレビいきいき脳体操』の知見から開発された、運転技能向上トレーニング用のアプリケーション(特許6284171号)。テレビやタブレット等の端末を利用した「作業速度訓練による安全運転能力向上プログラム」で、実際の運転行為や疑似運転行為(シミュレーター等)を伴わない日常的な認知トレーニングにより、運転技能の維持・向上を目指している。

テレマティクスとは

「テレコミュニケーション」と「インフォマティクス」を組み合わせた造語で、カーナビやGPS等の車載器と移動体通信システムを利用して、様々な情報やサービスを提供する仕組みのこと。