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岡山放送アナウンス室、第14回高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞を受賞 テレビ局では初

編集部 2021/10/26 10:00

岡山放送株式会社(本社:岡山市、以下OHK)アナウンス室が、テレビ局としては初となる、公益財団法人高橋松之助記念顕彰財団主催の「第14回高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞」を受賞した。

同賞は、東京出版販売株式会社(現・株式会社トーハン)元社長・故高橋松之助氏の遺志を体して、文字・活字文化の振興および啓発に資することを目的に設置されたもの。読書推進と文字・活字文化振興に貢献し、顕著な業績をあげた学校及び地方自治体・団体・個人が表彰される。

岡山放送アナウンス室OHKでは、本を読むことの楽しさを子供たちに届けようと、2011年10月から「OHKアナウンサー出張朗読会」の取り組みを開始。音声表現を仕事にするアナウンサーだからこそ出来る地域貢献を目指し、小学校などを訪問、朗読を通じた読書の魅力を発信し続けてきた。放送エリアである岡山県・香川県の全市町村を訪問し、現在までで計136回、約2万5000人に朗読を届けている。

さらに朗読会の様子は、定期的にローカルニュースの中で紹介し、読書への関心をより多くの人に届けてきたほか、美術館での朗読や映画の吹き替えを目の前で披露するライブシネマにも取り組むなど、活動の幅を広げてきた。

西日本豪雨で被害があった倉敷市真備町では、浸水被害で子どもたちの読書機会が失われたなか、被災した小学校を訪問し積極的に朗読会を開催し、復旧・復興中の被災地における読書環境の充実に貢献。こうした活動は、朗読を通じた情報のバリアフリー化に向けた新たな試みを生み、視覚障害者への生活情報誌の音訳活動や、聴覚障害者に向けた手話付きの朗読などの取り組みにも発展している。

今回の受賞は、こうした地域に根付いた10年間の活動が、読書の素晴らしさを届け、文字・活字文化の振興に貢献したとして高く評価された。同賞の受賞は、テレビ局として、また岡山県にとっても初めてのこと。なお表彰は、受賞者と財団関係者のみでオンラインにて実施された。