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毎日放送、第59回ギャラクシー賞(2021年度)上期選考で3作品が奨励賞を受賞

編集部 2021/11/18 12:00

株式会社毎日放送は、放送批評懇談会による第59回ギャラクシー賞(2021年4月1日~9月30日)上期選考において、同社の3作品が奨励賞を受賞した。受賞作の概要は下記の通り。

■映像’21『いつか帰れる日まで~異国で願うミャンマーの民主化~』
放送日時:2021年6月27日(日)25:05~26:05
ディレクター:和田浩(報道情報局映像取材部)
プロデューサー:奥田雅治(報道情報局編集部)
内容:2021年2月、ミャンマー国軍のクーデターで民間人が次々犠牲になった。技能実習生や留学生など在日ミャンマー人はコロナ禍で仕事を失い生活に困窮しても、母国に帰ることが出来ない。かつてミャンマーの民主化運動に参加し、難民として日本に逃れたアウン・ミャッ・ウィンさん(47)は、大阪でミャンマー料理店を営み、家を借りて若いミャンマー人を住まわせるなどの手助けをしている。日本での滞在ビザが切れると、帰国しなければならないが、反国軍のデモに参加したので帰ったら一体、どうなるか…。自らも難民であるウィンさんの支援を追いながら、ミャンマーの政変に揺れる、在日ミャンマー人が寄り添い生きる現在を追う。

■映像’21『“存在しない”人たち~無戸籍で生きるということ~』
放送日時:2021年8月29日(日)24:55~25:55
ディレクター:伊佐治整(報道情報局編集部)
プロデューサー:奥田雅治(報道情報局編集部)
内容:全国に1万人以上いると推定されている無戸籍者。出生届が出されていないせいで、健康保険証がなかったり進学できなかったりと大きな不利益を受けていることが多い。フィリピンから来日した母親と夫以外の男性との間に生まれたため出生届けが出されず無戸籍の女性(27)は、進学や就職、結婚など人生の節目の度に挫折を強いられ、未婚のまま生んだ娘たちもまた無戸籍となった。奈良市に住む市川真由美さん(54)は小さなイベント会社を経営する傍ら、孤立感を深める無戸籍者の支援にあたっている。関係機関に働きかけ、失われた権利の獲得を目指す市川さんの奔走ぶりを追い、この国で「戸籍を持たずに暮らす」人々の困難さを浮き彫りにする。

■『かまいたちの知らんけど特別編37年間通ったスーパーイズミヤへ濱家最後の挨拶』
放送日時:2021年9月12日(日)14:00~15:00
ディレクター:清水涼平(制作スポーツ局制作部)
プロデューサー:松本みゆき(制作スポーツ局制作部)
内容:レギュラーの『かまいたちの知らんけど』で7月15日に放送した濱家の持ち込み企画の完全版。濱家が生まれてから37年間通い、お世話になったスーパー「イズミヤ上新庄店」が8月29日に閉店した。閉店が決まったことを知った濱家は、Twitterで「ショックすぎる…。全売り場に思い出が詰まってる。絶対お礼言いに行きます」と心境を吐露。そんな濱家の強い思いと37年間の感謝を伝えるため、閉店前最後の挨拶へ伺う。各売り場で蘇る、家族や友達との思い出。時に涙ぐみながら、感謝の気持ちを伝える。特別編では最終日8月29日の様子も追加取材し、7月の放送には入りきらなかった幼少期のエピソードなどもたっぷり交えて放送。