14 JAN

中部日本放送、グループ機能再編に伴う新会社設立を決議

編集部 2022/1/14 17:30

中部日本放送株式会社(愛知県名古屋市中区、以下「CBC」)は、「CBCグループ中期経営計画2021-2023」において掲げた「機能整理と再編を含めたグループの最適化」の実現に向け、1月13日の取締役会において新会社の設立を決議したことを発表した。

CBCは、2022年4月1日を効力発生日として株式会社CBCラジオ(以下「CBCラジオ」)の放送技術関連事業であるテレビマスター、テレビスタンバイ、テレビ・ラジオ送信、制作技術及びシステムに関連する事業、並びに株式会社CBCクリエイション(以下「CBCクリエイション」)のCGデザイン、放送技術及び美術に関連する事業を吸収分割(以下「本吸収分割」)により、新設する会社にそれぞれ承継させることを目的として、当社の完全子会社であるCBC共同技術美術設立準備株式会社(以下「本設立準備会社」)を設立する。

現在のCBCラジオは、2013年に、当時、放送技術支援とラジオ制作を受託していたグループ会社の株式会社テクノビジョンが、当社のラジオ事業を承継して設立。承継から約10年間、同社はラジオ事業と放送技術関連事業の両方に取り組んできた。しかしながら、激変するメディア環境に対応するためには、ラジオ事業について、より迅速な経営意思決定が求められることから、両機能を分離し、CBCラジオはラジオ事業のみを運営、放送技術関連事業は別会社に承継させることが必要と考えるに至ったという。

特に放送技術関連事業に関しては、加速する技術革新に対応し、CBCグループに新たな価値を付与できる体制の構築が求められる。こうしたグループ内の機能整理と再編を行い、グループの最適化を実現するために、現在、グループ各社に分散している機能を集約するとともに、同じくデジタル技術活用の必要性が高まっている美術・デザイン関連事業を統合した新会社を設立することが、今回の取締役会で最終決議された。

新会社は、グループの放送メディアテクノロジー及びデザイン部門を担うスペシャリスト集団として、「地域ナンバーワンのメディアコンテンツグループ」となるための基盤を支える役割を担うという。新会社の概要は以下のとおり。

【新会社の理念】
●放送技術を主体としたグループ内映像技術部門の集約による機能強化
●激変する最先端技術に対応する革新的技術集団の確立
●技術とデザインの統合によりグループに新たな価値を付与し、内外に提案できる積極的な挑戦

【新会社設立の方法について】
1)新設会社中部日本放送の100%子会社
2)設立方法「本設立準備会社新設+吸収分割」
3)吸収分割事業承継する分割対象会社は、「CBCラジオ」「CBCクリエイション」の2社

【本設立準備会社の概要】
新会社稼働に向け、以下のとおり、取締役を1名とする本設立準備会社を新設(本吸収分割の効力発生後の商号及び代表者は現時点では未定)
[設立時の商号]CBC共同技術美術設立準備株式会社(本吸収分割の効力発生後に商号変更予定)
[設立年月日]2022年1月13日
[本店所在地]名古屋市中区新栄一丁目2番8号
[設立時の代表者]代表取締役 杉浦正樹(本吸収分割の効力発生後の代表取締役は未定)
[資本金]10百万円
[発行済株式数]1,000株
[大株主及び持株比率]中部日本放送株式会社100%
[事業開始日]2022年4月1日(予定)

【本吸収分割の概要】
CBCラジオ及びCBCクリエイションを分割会社とし、本設立準備会社を承継会社とする吸収分割をそれぞれ行い、本設立準備会社は、吸収分割契約の定めに従い、本事業に関する権利義務の一部をそれぞれ承継する。本吸収分割の効力発生日は、2022年4月1日を予定。

【新会社の主な業務内容】
●テレビ事業のマスター・スタンバイ、送信などの送出技術関連業務
●番組制作、コンテンツ制作等を支える制作技術関連業務
●放送メディアテクノロジーの開発
●スタジオ美術、CG制作などのデザイン関連業務
●グループ全体のシステム関連オペレーション支援