15 FEB

博報堂DYグループ、独自のAI技術を活用した広告動画の制作サービス「H-AI EYE TRACKER」の提供開始

編集部 2022/2/15 18:00

株式会社博報堂DYホールディングス(本社:東京都港区、以下「博報堂DYホールディングス」)は、グループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」(クリエイティブ・テクノロジー・ラボ・ビート 以下「beat」)の一翼を担う株式会社アイレップ(本社:東京都渋谷区、以下「アイレップ」)が、第二弾プロダクトとして、独自の技術で開発したアイトラックAIを活用し、人の注視箇所を予測・可視化して訴求力の高い広告動画を制作するサービス「H-AI EYE TRACKER」(エイチ・エーアイ・アイ・トラッカー)の提供を開始したことを発表した。

「H-AI EYE TRACKER」は、アイトラッキングデータから人の注視傾向を学習したAIが、広告動画に対する注視箇所をヒートマップで予測・可視化する新しい動画制作手法。現在も動画クリエイティブの注視点調査はユーザー調査をおこなうことで実現可能だが、この手法は調査に時間を要しコストもかかることから、オフライン編集などの動画編集プロセス内に組み込むことは予算の大きな一部の案件に限られていた。

これに対し、「H-AI EYE TRACKER」では、アイトラックAIを活用し数分で予測を出すことができるため、制作工程内において何度も注視傾向を確認することが可能となり、出稿前に成果の最大化を図ることができるのが特徴。また、従来のデザイン違いのABテストなどを不要にし、運用型テレビCMやデジタル動画広告において制作・配信コストの最適化を図れるという。

■「H-AI EYE TRACKER」の主な特長

・アイレップ独自の技術で開発したアイトラックAIにより、広告動画の注視点予測を数分で実行
・注視点予測をもとに、動画編集工程において価格表示や検索窓、商品等への視線誘導を最適化
・視線誘導に失敗している場合、クリエイティブの修正を実施し、再度アイトラックAIにて判定。本プロセスを繰り返し施行することで、配信・出稿前に効果の最大化を実現
・アイトラックAIツールと動画の視線誘導におけるUI・UXノウハウをかけ合わせた新しい動画制作手法

今後もbeatでは、産学連携の学術研究やテキスト認識、動画認識、画像認識、3DCGなどの自動生成AIツールの開発、クリエイティブ業務のワークスタイル研究を進め、世の中を魅了するクリエイティブを生み出し、生活者や社会にとって魅力的なコミュニケーション体験を提供していくという。