28 FEB

OHK、バリアフリーの国際賞授賞式へ エッスル財団・慶應義塾大学SFC研究所との連携も推進

編集部 2022/2/28 11:30

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12 、以下OHK)は、オーストリア・ウィーンの国連事務局で開催された「ゼロ・プロジェクト・カンファレンス2022」(2/23~25開催)に参加し、日本の放送局では初となる「ゼロ・プロジェクト・アワード」を受賞した。

ゼロ・プロジェクト・アワード 授賞式

「ゼロ・プロジェクト」(本部:オーストリア・ウィーン)は、国連障害者権利条約の理念に基づきバリアのない世界を目指し活動することを目的に、2008年にオーストリアのエッスル財団によって創設。主要な活動として、毎年「ゼロ・プロジェクト・カンファレンス」をオーストリアの国連事務局で開催しており、事前に選出された障害者の生活向上のために世界中で行われている革新的な実践や政策の発表を行うとともに、「ゼロ・プロジェクト・アワード」の表彰を行っている。このことからバリアフリーのアカデミー賞とも例えられる世界で唯一の国際賞であり、今年は35か国76の革新的な取組みの発表と表彰が執り行われた。

ゼロ・プロジェクト・カン ファレンス発表の様子

今回の受賞は、OHKが1993年より取組み続けている企画「手話が語る福祉」の28年間に及ぶ継続的な放送や、聴覚障害者・手話通訳者・テレビ局の3者での活動、慶應義塾大学SFC研究所(神奈川県藤沢市、以下慶應SFC)との共同研究、手話放送普及に向け協力企業を募るビジネスモデルを構築したことなど一連の活動が、情報のアクセシビリティの観点から高く評価されたものであり、授賞式では「OHKの取組みは世界の専門家から見ても、再現可能性が高く、革新的で影響力がある。」と評された。

また現地の日本大使公邸内で「ゼロ・プロジェクト」の運営母体であるエッスル財団の代表マーティン・エッスル氏と、慶應SFCの川森雅仁特任教授、OHK中静敬一郎社長の三者で、今後についての協議を行い、OHKが日本を中心としたアジア太平洋地域での「ゼロ・プロジェクト」の理念・取組みの発信を担うとともに、日本における組織づくりに向け、三者で継続的な連携を推進していくことを確認した。

日本大使公邸での三者協議

マーティン・エッスル氏からは「 是非、ゼロバリアな世界の実現を目指し日本や世界の新しいソリューションを見つけるために、岡山放送の力を貸して欲しい。」と期待を寄せられている。OHKはこれまでの地域に根ざしたバリアフリーの実践者としての活動を継続するとともに、国際組織である「ゼロ・プロジェクト」と、情報のアクセシビリティの分野で先行する慶應SFCとの連携で、バリアのない世界を目指した取組みをより一層推進していく方針。