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岡山放送、3月3日「耳の日」に合わせ情報番組『なんしょん』で全編手話放送を実施

編集部 2022/3/1 18:30

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12 、以下OHK)は、3月3日(木)の「耳の日」に合わせて、手話への理解や普及を目指し、生放送情報番組『なんしょん』(毎週月~金曜、16:15~16:45)全編において手話放送を実施すると発表した。

OHKは、1993年より“手話は言語”を理念に、聴覚障害者・手話通訳士・テレビ局の3者で「手話放送委員会」を立ち上げ、的確な手話表現を追求しながら手話放送番組「手話が語る福祉」の制作を続けてきた。また昨年9月23日の「手話言語の国際デー」に実施した「OHK“手話は言語”キャンペーン」では、OHK初の試みとして夕方のローカルニュースでの全編手話放送や、特別番組での手話協賛によるビジネスモデルの事例を作るなど、情報のバリアフリーに関して活動範囲を広げてきた。

今回の取組みは、聴覚障害者や手話通訳士の方々から「ニュースだけでなく娯楽番組に手話をつけて欲しい」、「『なんしょん』を手話で見たいという要望がもっとも多い」など、情報番組における手話放送のニーズがあることから実施を決めたもので、生放送の情報番組での全編手話放送はOHKでは初の試み。

生放送での手話は難易度が高く、特にスタジオトークが中心となる情報番組では出演者と手話通訳士とのコミュニケーションが大変重要となるため、手話通訳士は、実際の生放送に合わせた事前リハーサルや、録画した番組に合わせて手話通訳の練習を行うなど、放送に向けた準備を進めているという。

事前リハ風景

当日は通常のグルメ・イベント情報だけでなく、『なんしょん』で毎週月曜に放送している手話言語を紹介する「手話輪わ(しゅわわわ)」のコーナーを「耳の日」特別版として放送を予定。

OHKでは、今回の「耳の日」に合わせての全編手話放送の経験を活かして、今後も聴覚障害者だけでなく、すべての人にあまねく情報を届ける「情報のバリアフリー」を目指して、放送の充実に向けた取り組みを進めていく方針。

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