24 MAR

ニールセン、「人」ベースの測定を可能とする新たなIDシステム導入開始

編集部 2022/3/24 16:00

視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区)は、4月1日より、日本市場で「人」ベースの測定を可能とするニールセン・アイデンティティ・システム(以下、ニールセンIDシステム)を導入し、ニールセン デジタル広告視聴率(DAR)のオープンインターネット測定の強化を図ることを発表した。

ニールセンIDシステムは、先行してイタリア、フランス、英国で導入され運用を開始。各国の市場におけるプレビューデータでは、すべてのニールセン デジタル広告視聴率(DAR)におけるオープンインターネットキャンペーンにおいて、極めて正確なデモグラフィック情報でレポートされていることが確認されている。

ニールセンIDシステムは、オープンウェブの測定を既に実施しているウォールドガーデンプラットフォームの測定と統合。広告主、広告会社及び媒体社は、モバイルおよびPCのプラットフォームで視聴者属性が適切に割り当てられ、かつデバイス間の重複が排除されたデジタル広告の露出効果(リーチ&フリークエンシー)を測定するニールセン デジタル広告視聴率(DAR)を活用できる。

ニールセンは、これまでの過去の計測データ資産の活用とともに、グローバルで複数のサードパーティーのIDパートナーと提携し、日本でも複数のIDパートナーと連携することで、世界で20億件、日本国内だけでも1億2000万件以上のID情報を確保している。このID情報は、

①プライバシーに十分配慮され、クッキーや広告IDなどのデジタル識別子
②今後主流になると思われるユニバーサルIDのための情報や非デジタル識別子情報
③ニールセン デジタル広告視聴率(DAR)のレポートに使用する性年齢をはじめとする属性情報

の3つの情報が一体となったデータベースで、これらのデータを戦略的かつ包括的に活用することで、ニールセン デジタル広告視聴率(DAR)では「人」ベースでの測定が可能となり、媒体間、プラットフォーム間を横断したデジタル広告キャンペーン測定等を実現している。プライバシーへの配慮によるクッキーレス対応など環境変化の激しいデジタル広告測定のエコシステムにおいて、ニールセンIDシステムは従来の手法をアップデートし、さらに精度の高い測定の提供を目指すという。