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DigiCon6 JAPAN「TBSアニメーションズ賞」を新設 日本のアニメーション界の未来を担う新たな才能を見出すことが目的

編集部 2022/3/25 18:00

優れたコンテンツクリエイターを発掘、支援し、相互理解を促すことを目的に2000年よりTBSが主催している短編映像コンテスト「DigiCon6 ASIA」。今年もアジア各地域でRegional Awards(地域大会)が行われるが、このたび、日本で開催されるJAPAN Awardsに「TBSアニメーションズ賞」が新設されることが発表。日本のアニメーション界の未来を担う、新たな才能を見出すことが主な目的となっている。

ジブリ作品をはじめとした日本発のアニメーション作品は、世紀をまたいで世界中で愛され親しまれる、日本人の誇りとも言える存在。近年でも、2020年に公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、全世界で5億ドルを超える年間興行収入を記録。また公開中の『劇場版 呪術廻戦0』も国内興行収入が100億円を突破し、大きな話題となっている。

そうした中、日本アニメーションのさらなる国際的価値向上のために、多くの観客の心をつかむエンターテインメント作品を生み出すことができる、新たな才能の発掘が急務となっており、TBSはアニメ制作スタジオ「セブン・アークス」に25億円の増資を決定するなど、日本が世界に誇れるアニメーション作品の開発に向けた施策を今後も予定。今回のDigicon6 JAPAN Awardsにおける「TBSアニメーションズ賞」創設もそのプロジェクトの中核として位置付けられている。

「TBSアニメーションズ賞」の特徴は、「エンターテインメント性」。作品応募は従来の方法と同様だが、既存の賞との明確な違いは選考対象を「2Dあるいはセルルックの3DCGアニメーション」に限定し「ストーリー展開」を重視するという点。この賞の審査員には商業アニメの第一線で活躍するクリエイターの起用を予定しているという。受賞作品は内容に応じてTBSアニメ枠での地上波放送や配信も検討しており、才能豊かなクリエイターの登場に大きな期待を寄せている。

■「TBSアニメーションズ賞」の選考対象
① 15分以内の短編アニメーション
② 個人もしくはグループによって制作されたオリジナル作品
③ 2D制作、もしくは3D制作の場合はセルルックによる作品
④ エンターテインメント性が高く、ストーリー展開に意外性と納得感を兼ね備えた作品

[募集期間]は4月1日(金)から7月31日(日)まで

■DigiCon6 ASIA概要
「DigiCon6 ASIA」はアジア出身・アジア在住のクリエイターによる短編映像コンテスト。15分以内の映像作品であれば、表現手法・ジャンル・年齢・プロアマは問わず。インド、インドネシア、ウズベキスタン、韓国、シンガポール、スリランカ、タイ、台湾、中国、日本、香港、マレーシア、ラオス(※50音順)が参加(2021年度)。それぞれの地域で作品を募集し、各地域で選ばれた優秀な作品、クリエイターがDigiCon6 ASIAのステージで競い合う(直近2回はオンライン開催)。受賞者、才能を感じさせるクリエイターには新規ビジネスや活動、海外コンテスト応募などに向けた可能性を探る支援を行っている。DigiCon6 出身のクリエイターは世界のさまざまなコンテンツ制作現場で活躍している。

■DigiCon6 ASIA関連情報
[公式サイト]http://www.tbs.co.jp/digicon/
[公式Facebook]https://www.facebook.com/digicon6/
[公式YouTube]https://www.youtube.com/user/tbsdigicon6