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TBSテレビが開発した文字起こしエディタ「もじこ」のスマホ版がリリース

編集部 2022/4/18 17:30

株式会社TBSテレビ(東京都港区以下、TBSテレビ)は、人力での文字起こしの労力を最小限に抑えるために開発されたエディタ「もじこ」のスマートフォン対応版「スマホもじこ」を開発。代理店販売を行う吉積情報株式会社(東京都千代田区)より、正式リリースしたことを発表した。

「もじこ」は、どんなに技術が進歩しても音声認識率が100%ではないことに着目。取材した音声・動画ファイルなどの素材を自動でテキスト化し、正しく認識されてない文章を人間が即座に「修正・編集」ができるように開発された。TBSテレビでの利用実績をベースとした検証では、通常人力のみの文字起こしと比較して、約半分以下の作業時間に抑えることが可能になったという。

さらにIT各社の最新のAI音声認識エンジンを搭載。世界125 以上の言語に対応し、高い認識率を誇る Google Cloud Speech-to-Text API と、日本語の文字起こしに特化したAmiVoiceから選択が可能で、利用状況に合わせて音声認識エンジンが選べるのは「もじこ」のみの特徴となっている。

また、スマホで文字起こしをするだけであればスマホの標準機能で対応が可能だが、今回、リリースされた「スマホもじこ」は、単なるスマホの文字起こし機能と異なり、文字起こしの現場に最適化された設計となっている。「スマホもじこ」の主な特徴は以下の通り。

■特徴①文字起こしテキストと音声をスマホに保存できるボイスレコーダー機能

文字起こしをしたテキストのほかに、音声ファイルもスマホに保存することが可能。これによって文字起こしだけではなくボイスレコーダーとしても利用することが可能。

■特徴②再生ボタンをタップして、聴き直したいところをすぐに確認できる機能

「スマホもじこ」には、再生機能を装備。その場で聞き直したいところだけをピンポイントで繰り返し再生することが可能。録音を始めた時刻がタイムコードとしても記録されるため、後で見返したい時にすぐに見つけることができる。

■特徴③PC版「もじこ」とシームレスに共有され、音声を聴きながらテキストを自由に編集できる機能

今までは録音した音声を「PC版もじこ」で文字起こしするにはアップロードの必要があったが、「スマホもじこ」を使えばPC版にアップロードする必要がなく、シームレスに作業に取り組むことが可能。

■特徴④世界125カ国以上の言語に対応したリアルタイム文字起こし機能

PC版と全く同じ音声認識エンジンを搭載。PC版と同じようにユーザーが状況に応じて世界125か国語以上対応の音声認識エンジンを選ぶことができる。

「もじこ」公式サイト