07 JUL

TVISION、1位はKINCHO 防殺虫剤のジャンルでよく見られたCMクリエイティブランキングを発表

編集部 2022/7/7 17:30

TVISION INSIGHTS株式会社(以下TVISION)は、2020年10月以降に出稿を開始した防殺虫剤のテレビCMが、250GRP時点でどのくらい見られていたのか、CMクリエイティブランキングを発表した。

夏の行楽シーズンに必須アイテムである虫よけをはじめとする防殺虫剤のCMは、視聴者にどのように見られていたのか。テレビCMのクリエイティブを評価する指標「クリエイティブスコア(Cスコア)」で、250GRP時点のCMクリエイティブランキングを作成した。

防殺虫剤のCMクリエイティブランキング

防殺虫剤のCM クリエイティブランキング(個人全体/250GRP時点)

ランキングの対象となったCMは33本。

1位は、KINCHOの『金鳥の渦巻「愛の渦巻」篇』だった。藤原竜也と松岡未紗が出演するCM。藤原が「蚊取り線香、家で焚いて待ってるから」「カトリーヌ、カトリーヌ、カトリーヌ」と絶叫し、実は金鳥ロードショー”愛の渦巻”のセリフの練習だったというストーリー。15秒篇も13位にランクインした。

2位は、同じくKINCHOの『タンスにゴンゴン「ダニも?」篇』。ファーストサマーウイカが出演するCMだ。ドラッグストアの店員に扮したファーストサマーウイカが「ダニ?ダニー」と叫ぶ迫力の演技に目を惹かれる。

3位は、エステーの『米唐番「米唐番まつりA」篇』だ。モーニング娘。OGの高橋愛と田中れいなが出演するCMで、ダンスの振付はDA PUMPのKENZOさんが監修したもの。クレイジーでキレのある振付が印象的だ。

15素材のうち9素材がKINCHOのCMであった。また、全33CM中上位23位までのCMがCスコアの平均である100を越えており、防殺虫剤のCMが全体としてよく見られていることが分かった。

1位の『金鳥の渦巻「愛の渦巻」篇』を分析

1位になった『金鳥の渦巻「愛の渦巻」篇』のCMについて、視聴者がどの場面で注目したのか、1秒ごとの折れ線グラフにまとめた。

グラフより、冒頭、荘厳な音楽が流れ、藤原竜也の「待ってるから俺」という台詞で、注目が上がる。その後、「カトリーヌ、カトリーヌ」と繰り返し叫ぶ場面で高い注視を獲得。一番注目されたシーンは、金鳥ロードショー”愛の渦巻”という台本がアップになるところだった。藤原の今までの台詞はこの台本の練習だったという種明かしと、金鳥ロードショー”愛の渦巻”という洒落が、驚きの感情を引き起こし注目されたと考えられる。後半、お馴染みの商品訴求で注視が下降傾向になったものの、最低でもCスコア105を越えており、全体を通してかなりよくみられたクリエイティブということが言える。

クリエイティブスコア(Cスコア) 概要

クリエイティブスコア(Cスコア)とは、CMクリエイティブを評価する指標のことである。
例えば、Cスコアが150のクリエイティブAと100のクリエイティブBがあったとき、放送された番組の影響を除くと、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価できる。