14 SEP

ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブが 「JCBI SSI・DID部会」を発足

編集部 2022/9/14 16:30

コンテンツ業界関連企業を中心に40社が加入する一般社団法人ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ(一般社団法人Japan Contents Blockchain Initiative・略称、一般社団法人JCBI)は、「JCBI SSI・DID部会」を発足した。

EUでの新たな個人情報保護規則としての「EU一般データ保護規則(GRDP:General Data Protection Regulation)」施行等に代表されるように、グローバルトレンドとして、インターネット上の各サービスを利用する際のアカウント情報等の個人情報のコントロール権をユーザーが持てるようにする議論が活発化している。

そのなかで、個人が自分自身のアイデンティティをコントロールできるようにする自己主権型アイデンティティ(Self Sovereign Identity,以下:SSI)という考えが提唱され、それを実現する一つの手段として、ブロックチェーン技術基盤を活用した分散型ID(Decentralized Identifier, 以下:DID)に注目が集まっている。しかし、国内において様々な独自仕様のSSI・DID領域のサービスが立ち上がっている一方で、グローバルの動きとして当該仕様の国際規格の検討が進展しているなか、現状のままではガラパゴス化してしまうのではないかと危惧されている。

そこで、一般社団法人JCBIは、SSI・DID領域におけるグローバルの参入プレイヤーや提供サービスの調査を通じて、国際規格の標準化の動向をキャッチアップしていくべく、「JCBI SSI・DID部会」を発足。セプテーニグループで新規事業の開発やインキュベーションサポートを行なっているセプテーニ・インキュベートより取締役 斉藤彼野人氏が部会長 、ブロックチェーン分野の法領域に精通する早稲田リーガルコモンズ法律事務所より代表弁護士 河﨑健一郎氏が副部会長、電通グループのR&D組織の電通イノベーションイニシアティブ プロデューサー 鈴木淳一氏がアドバイザーに就任した。

今後、JCBI SSI・DID部会では、SSI・DID領域における国内外の情報を幅広く収集、体系化し、国際規格の標準化の動向を踏まえつつ、外部の団体とも連携した活動を行っていく。

■JCBI SSI・DID部会の部会長・副部会長・アドバイザー 就任企業

株式会社セプテーニ・インキュベート

早稲田リーガルコモンズ法律事務所

株式会社電通グループ