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HBC北海道放送『ネアンデルタール人は核の夢を見るか』が第65回JCJ賞を受賞

編集部 2022/9/22 07:56

HBC北海道放送が制作したテレビドキュメンタリー番組『ネアンデルタール人は核の夢を見るか~“核のごみ”と科学と民主主義』が、第65回JCJ賞を受賞した。

JCJ賞とは、日本ジャーナリスト会議が年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定するもので、1958年以来今年で65回を迎えた。HBC の JCJ 賞受賞は、2020年の第63回『ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に~』以来2回目。JCJ賞の贈賞式は9月24日に東京で行われる。

第65回 JCJ 賞
【番組名】

「ネアンデルタール人は核の夢を見るか~
“核のごみ”と科学と民主主義」

【放送日時】
2021年11月21日(日)
午前1時58分~午前3時28分

【講評】
原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみ。北海道寿都町と神恵内村で、全国初の核のごみに関する文献調査が行われている。人体に影響がない放射線量になるのは10万年後とされる。今から10万年前はネアンデルタール人がいた時代だ。彼らは核の夢を見ただろうか。私たちは10万年先まで安全に核のごみを管理できるのか。「迷惑施設」を地方に押し付ける構図は原発や米軍基地とも通じる。しかし、道内のテレビや新聞は交付金目当てに調査に応募した町長や反対派住民の動きを中心とした報道に終始している。この番組は、本来、国全体で議論すべき問題が地方に押し付けられている構図を鮮明にし、一人ひとりが考えるべきだとのメッセージを発信している。