04 OCT

CBCテレビ作品、2022年日本民間放送連盟賞CM部門、番組部門、特別表彰部門受賞

編集部 2022/10/4 14:52

CBCテレビは、2022年日本民間放送連盟賞のCM部門、番組部門、特別表彰部門において、優秀賞および最優秀賞を受賞した。

日本民間放送連盟賞は民放連が1953年に創設した賞で、質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すとともに、放送による社会貢献活動等のより一層の発展を図ることを目的としている。賞はCM部門、番組部門、技術部門、特別表彰部門があり、それぞれラジオとテレビ、さらに報道、教養、エンターテイメントなど細かく分かれている。

今回、CBCテレビが制作した4作品が、同賞番組部門「テレビエンターテインメント番組」最優秀賞、CM部門「テレビCM」優秀賞、そして特別表彰部門「放送と公共性」優秀賞に選ばれた。各受賞作品の詳細は、下記の通り。

番組部門・最優秀賞『やったぜ!じいちゃん』

同部門での最優秀は、2010年『「えんがわ」~18年目の春~』以来。
番組はグランプリ候補番組として、10月のグランプリ審査会で審査される。

プロデューサー 藤井稔(CBCテレビ)
ディレクター  仲尾義晴(ホーボーズ)
構成      宮崎祐人(ホーボーズ)
撮影      川瀬荘司(TVS-Next) 編集   島崎道也(テレビシティ)
音響効果    今井志のぶ(東海サウンド)  整音   福井楓栞(東海サウンド)

■藤井稔プロデューサー コメント

当時の医学では20歳までしか生きられないはずの脳性麻痺の方を撮った50年前の映像が残っていた奇跡。その主人公がなんと74歳になった現在も家族と元気に朗らかに暮らしている奇跡。
この幾つもの奇跡の積み重なりをなるべく押しつけがましくなく。さりげなく、出来るだけさりげなく作った「やったぜ!じいちゃん」。この度、立派な賞を頂戴し、奇跡を起こしたわけでもない者としては、嬉しいが非常に照れくさい。
とにもかくにも、出演いただいた舟橋一男さん・瑞枝さんご夫妻、そのご家族、そして50年前の映像を撮った亡き巨匠・雨宮カメラマンに感謝するばかり。

■審査員講評

愛知県一宮市で印刷業を営む舟橋一男さんは生まれつきの脳性マヒで身体が不自由。子どもの頃「20歳までは生きられない」と診断されたが、74歳の今も元気で前向き、二人の娘、そして孫と家族に囲まれ幸せに生きている。同社が50年前に撮影していた舟橋さんの映像を交えながら、舟橋さんが感じること、思うこと、日常の暮らしを静かに描いている。
素晴らしい素材をリアルに描いて、人間の素晴らしさを実感させてくれる。一家の明るさに希望が感じられ、心を動かされる番組として高く評価された。

CM部門・優秀賞『公共キャンペーン・スポット「これが私の声です」~場面緘黙症と闘う女性たち』『プレーンモップ 長さなら負けません』

2022年日本民間放送連盟賞CM部門の審査において、CBCテレビが出品した『公共キャンペーン・スポット「これが私の声です」~場面緘黙症と闘う女性たち」と『プレーンモップ 長さなら負けません』(広告主:日之出株式会社)が「優秀」を受賞した。

プロデューサー、構成、ナレ―ション:大園康志
ディレクター:若尾貴史
撮影:今井貴之(NTP)
編集:平野雄一郎(CBCクリエイション)木下洋道(CBCクリエイション)
音効:野田香純(東海サウンド)音声:佐藤里恵(TVSネクスト)

■審査員講評

自身の娘も症状と闘う記者が、女性たちを4年間にわたり取材しまとめあげたCMは、場面緘黙症の認知度向上に大きく寄与し、患者への理解を促す。テレビCM以外での今後の展開にも期待したい。

特別表彰部門・優秀賞『定期配信型ドキュメンタリー「ピエロと呼ばれた息子」と地上波放送との連携による報道活動』

2022年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビエンターテインメント番組の審査において、
CBCテレビが出品した『定期配信型ドキュメンタリー「ピエロと呼ばれた息子」と地上波放送との連携による報道活動』が「優秀」を受賞した。

今回「最優秀」は該当なし、「ピエロ」含む5件が優秀に選ばれた。

プロデューサー:大園康志
ディレクター:原 誠
カメラマン:福嶋 明

■審査員講評

CBCテレビは、30万人に一人の難病と闘う5歳の男の子とその家族の思いを、継続して報道している。家族の意向を踏まえ、取材対象者の日常を淡々と記録した映像を自社の公式YouTubeチャンネルで配信し、家族が抱える悩みや社会との壁を詳らかにしている。制作者も視聴者とともに時を重ねていくドキュメンタリー番組の新たな視聴方法を提示し、配信内容を地上波のニュース番組にフィードバックする連携を効果的に行っている。
配信視聴者の興味本位や誹謗中傷などを刺激してしまうことを含めて、家族に寄り添い今後も継続して社会に訴える必要があるとする、CBCテレビの意欲が評価された。

2022年 日本民間放送連盟賞