22 SEP

MBS、映画『教育と愛国』が第65回JCJ賞大賞を受賞

編集部 2022/9/22 07:55

株式会社毎日放送が制作した映画『教育と愛国』が、第65回JCJ賞大賞を受賞した。

今年で65回を迎えた日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、1958 年以来、年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定して、「JCJ 賞」を贈り、顕彰してきた。8月31日の選考会議において、MBSの以下の作品が、「JCJ 賞大賞」に選ばれた。

日本ジャーナリスト会議が年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定するもので、1958年以来今年で65回を迎えた。

作品名:映画『教育と愛国』
監督:斉加尚代(毎日放送報道情報局番組センター) 

作品概要:
大阪の教育現場で長く取材してきた斉加監督が、2017年にMBSテレビで放送した作品に、取材を追加して再構成したドキュメンタリー映画。小学校の道徳教科書で「パン屋」が「和菓子屋」に書き換えられる。滑稽な書き換えだが、斉加は沖縄戦で集団自決について「軍の強制」が削除された問題とつながると感じた。ほとんどの出版社から取材を断られたが、「新しい歴史教科書をつくる会」の流れを汲む伊藤隆・東大名誉教授のインタビューを実現。「歴史に学ぶ必要はない」との断言に衝撃を受ける。教育への政治介入が強まる中で、教科書から史実が消える。今年5月の公開から3か月あまりで、3万5千人が映画館に足を運んだ。教育への危機感が広がっている。