岡山放送、スーパー耐久レースin岡山で「情報から誰一人取り残されないモータースポーツ観戦を目指すプロジェクト」の実証実験
編集部 2022/10/13 15:00
岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12、以下OHK )は、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(東京都文京区)が開催する2022年アイディアコンテスト「Make a Move PROJECT」に応募し、7月に行われた一次審査で採択されたことを発表した。
10月15、16日に岡山国際サーキットで行われるスーパー耐久レースin岡山で、一次審査で採択された全17チームとともに、OHKは「情報から誰一人取り残されないモータースポーツ観戦を目指すプロジェクト」の実証実験を行う。
OHKは、約30年継続している手話放送を中心に「情報アクセシビリティ・情報バリアフリー」に取り組んできたが、福祉の現場だけでなく誰もが当たり前にスポーツ観戦を楽しめる環境の創出を目指し、このコンテストに応募。地元放送局としてのノウハウを生かし、即時性・双方向・体感の3点から情報格差の解消にこだわり、次の4つの体験を提供する。
①レースの配信映像を手話で通訳する、ユニバーサル実況の配信
手話実況:早瀬憲太郎(ろう者、映像作家、自転車競技デフアスリート)
日時:10月15日(土)13:45~14:10 スーパー耐久Gr.2予選/Bドラ
実況URL: https://youtu.be/Elc0X2Lw5uM
②遠隔で手話通訳オペレーターに接続できるシステム
③街中に設置された2次元バーコード「シュワQ」を読み取ると、手話コンテンツ
(会場オススメ情報やグルメ情報など)にアクセスできるシステム
④視覚障害者に触って体感してもらう備前焼のサーキット模型
製作協力:備前焼作家・藤森信太郎さん
監修:国立民族学博物館・広瀬浩二郎准教授
岡山県内外から聴覚障害、視覚障害がある方が観戦に訪れた際、障害の有無にかかわらずモータースポーツ観戦にアクセスできる環境を提供し、インクルーシブでダイバーシティなモータースポーツ観戦を通じて「誰一人情報から取り残されない社会」の実現を目指すという。なお、実証実験を経て、11月に実施される最終選考会で採択されたプロジェクトには社会実装に向けた支援金が授与される予定。