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岡山放送、一般社団法人手話言語等の多文化共生社会協議会へ加盟

編集部 2022/11/8 17:30

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12 、以下OHK)は10月26日、きこえない人ときこえる人がより円滑なコミュニケーションを実現する新たな社会基盤の構築に向け設立された「一般社団法人手話言語等の多文化共生社会協議会」(以下「本協議会」)に加盟したことを発表した。

音声言語がきこえない人は全世界で約7,000万人、国内では約35万人と言われており、日々の生活や仕事をする中で、コミュニケーションの不自由さを感じる局面が多々ある。また、きこえない人の活動を支援する手話通訳士は、国内では約4,000人(きこえない人の約1%)であり、手話通訳を必要とするすべての要望に対応することが困難な状況。

このような背景から、国立大学法人電気通信大学、国立大学法人筑波技術大学、国立大学法人九州工業大学、国立大学法人名古屋工業大学とソフトバンク株式会社の5団体が中心となり本協議会が設立された。きこえる人ときこえない人の自由闊達で円滑なコミュニケーションに資する技術の研究開発を基盤として、今後4つの活動に取り組んでいくとのこと。

【主な活動概要】
① 手話言語と音声言語を翻訳し、双方向に伝達するプログラムの研究開発事業
② 上記プログラムの研究開発および実用化を促進する人材育成事業
③ 手話言語と音声言語の双方向コミュニケーションシステムの普及・促進事業
④ その他本協議会の目的を達成するために必要な事業

OHKは約30年間継続している放送活動「手話が語る福祉」など一連の情報のバリアフリー推進活動の実績から、本協会設立に際し初期の参加機関として加盟。今後、研究開発や普及促進のワーキンググループに所属しながら本活動を推進するとともに、障壁のない社会実現に向け、情報アクセシビリティに関する取組などさらなる活動の拡充を図っていく方針。

参加機関(2022年10月18日現在)
・国立大学法人電気通信大学
・国立大学法人筑波技術大学
・国立大学法人九州工業大学
・国立大学法人名古屋工業大学
・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社・株式会社エーアイ
・岡山放送株式会社
・株式会社ギークフィード
・株式会社シュアール
・ソフトバンク株式会社
・トヨタ自動車株式会社
・株式会社ユニオンソフトウェアマネイジメント
・北九州市保健福祉局障害福祉部障害福祉企画課
・東京都調布市障害福祉課
・福井県鯖江市社会福祉課
・福岡県飯塚市福祉部社会