09 DEC

日本テレアナ考案、滑舌をトレーニングする絵本の第3弾が誕生

編集部 2022/12/9 12:30

日本テレビ放送網株式会社は、年間2,000万⼈が利⽤する絵本情報サイトを運営する株式会社絵本ナビ(以下絵本ナビ)と、デジタル絵本を作成し、絵本ナビの公式アプリにてリリースした。2022年8月にリリースした滑舌をテーマにした音読絵本シリーズの第3弾となる。

読み続けることで舌や唇、その周りの筋肉のトレーニングにつながる言葉を“筋トレことば”とし、絵本専門士としても活躍中の、日本テレビアナウンサー杉上佐智枝が提案。この絵本は、“筋トレことば”でおはなしが展開されており、アナウンサーが滑舌のトレーニングとして職場で実際に使用している言葉も織り交ぜられている。繰り返し音読することでより滑舌を鍛えることにつながり、人前で話す事に苦手意識を持っているお子さんにもおすすめ。

お年寄りにとっては口周りの筋力を強化することで誤嚥予防につながるとも言われており、この絵本を用いることで楽しみながら滑舌を鍛えることができる。子ども向け絵本の枠を超え、実際に介護職に従事している方々から、取り入れてみたいとの声が多数寄せられている。

「とても楽しく滑舌の練習ができそうですね。高齢者施設で働いているので口腔体操としても使えそう。」(Aさん/50代)

「高齢者のデイサービスで絵本を読んでいるので、滑舌の稽古にいいなと思った。」(Oさん/50代)

「介護の仕事をしていますが職場でお年寄りと読んでみたい。」(Aさん)

*絵本ナビ公式アプリ実施アンケートより(2022年8月30日~10月16日実施、回答数408)

大好評だった1作目、2作目に続きシリーズ3作目となる今回は、た行の“筋トレことば”をたくさん盛り込んだ「た行編」。“筋トレことば”のうち、主に舌を鍛えるものを“舌(ぜつ)トレ”、唇を鍛えるものを“唇(しん)トレ”とし、今回の「た」行は“舌トレ”を意識したものだ。前2作も“舌トレ”になる作品につき、あわせて音読することでより口周りの筋力アップにつなげることができる。

 また今作は、ニュース形式で展開した前2作からうってかわり、こばなし形式になった点も特徴で、「はなしか」「駄賃」「おつとめ」「地団太」など、日常の会話ではあまり出てこない言葉もちりばめられている。どういう意味か親子で調べてみることでコミュニケーションが広がり、知識を習得するきっかけにもなりそうだ。

『「こばなしで筋トレことば」た行編 特許を取った 父たぬき』

作:杉上佐智枝(日本テレビアナウンサー)
絵:死後くん
発行:絵本ナビ

「てけてんとん」と流れる出囃子とともにはなし家の“かつぜつがらす”が登場。父たぬきが主人公の「た」行に特化したこばなしを一席。

何とか特許を取りたいと思っている父たぬきは、折りたたみ型タタミを制作中。しかし手が回らないためイタチたちに手伝わせることに…。
ところが徹夜続きなうえ、楽しみにしていたお給料も少なかったため、イタチたちは逃亡!追いかける父たぬきに、途中からダチョウ刑事も加わって、大波乱のドタバタ劇に!

このドタバタのおかげで、最後に父たぬきは斬新な肩たたき機をひらめくのですが、その瞬間ハプニングが…。父たぬきは逃亡したイタチたちをつかまえることができるのか!?訪れたハプニングとは!?父たぬきvs.イタチたちの顛末を、“かつぜつがらす”が繰り広げる。

『たんたんととん ててんちーん
特許を取りたい 父たぬき
とんとんたたんと 鉄たたき
鉄の取手を くっつけて
折りたたみ型タタミを 作ったが
子だぬきだけでは 手が足りず
イタチたちにも 手伝わせたってさ』

絵を手掛けたのは前作同様、イラストレーター死後くん。絵本の中には、「どったんどったん」などリズム感を意識したオノマトペもたくさん登場し、音読を楽しくさせるポイントになっている。

【筋トレことばの絵本】シリーズ3作目『特許を取った父たぬき』

■シリーズついてはこちら

【筋トレことばの絵本】シリーズ1作目『新種さんしょううお』

【筋トレことばの絵本】シリーズ2作目『奈良の沼なまず』

■杉上佐智枝

1978年東京都生まれ。早稲田大学卒。2001年日本テレビ入社。
現在は「ミヤネ屋」のニュースコーナー、情報番組「バゲット」、「3分クッキング」「千鳥かまいたちアワー」ナレーションなどを担当。2児の母。
2017年に「絵本専門士」の資格を取得。「世界一受けたい授業」番組内で絵本の紹介をしたり、日本テレビのイベントで読み聞かせを行ったりと、資格を活かした幅広い活動を行っている。著書の「絵本専門士アナウンサーが教える 心をはぐくむ読み聞かせ」では「アナウンサー」「絵本専門士」さらには2児の母という視点で、読み方のコツや絵本の選び方を紹介している。2022年より、絵本専門士委員会委員としても活動。

■死後くん

イラストレーター/1977年生まれ東京在住。
雑誌POPEYE(マガジンハウス)、「母の友」(福音館書店)、書籍『失敗図鑑』(大野正人著/文響社)、絵本『ごろうのおみせ』(ごろう作/岩崎書店)、NHK総合『おやすみ日本』他、紙媒体を初めTV、webなど様々な媒体でイラストや漫画を手がける。著書に漫画『I My モコちゃん』(玄光社)。絵本『ぽんちうた』(ブロンズ新社)。「ペンネームが縁起が悪い」との理由で仕事が決まらないこと多々あり。

絵本ナビ

約3万冊の絵本紹介の他、市販絵本がデジタルで読めるアプリ。アプリ上で「一冊につき一度だけ」全ページが試し読みできるサービスの対象は2,200作品以上、一部試し読み可能作品は10,000作品以上。有料会員登録すると「全ページためしよみ」の冊数制限がなくなり、その他のプレミアム限定コンテンツを利用できる。

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