29 JAN

関西テレビ、大阪市内にコネクティビティデータセンターを開発!DX発展を支えるITインフラの整備を推進

編集部 2023/1/29 11:00

関西テレビ放送株式会社(本社:大阪府、以下「関西テレビ」)と株式会社サンケイビル(本社:東京都、以下「サンケイビル」)は、大阪市・東梅田エリアにおいて都市型データセンターを開発することを発表した。

本事業は、関西テレビ所有地での再開発計画で、関西テレビとサンケイビルの初の共同事業となる。また、竣工後は株式会社オプテージ(大阪市中央区、以下「オプテージ」)が「オプテージ曽根崎データセンター」として運営を行う。

昨今、多くの企業や地方自治体においてDXの取り組みが進んでおり、さまざまなクラウドサービスやインターネットなどへの接続性に優れたデータセンターへの期待が高まっている。また、2011年の東日本大震災以降、自社のシステム機器を地理的に分散させる災害対策を推進する企業が増加しており、関西圏におけるデータセンターのニーズは今後さらに高まることが予想される。

このようなニーズの高まりに対応するため、関西テレビとサンケイビルは両社にとってのデータセンター開発の第一号物件として当該地の開発事業を推進することになった。

新たに開発を行う東梅田エリアは、関西圏におけるパブリッククラウドのアクセスポイントやインターネットエクスチェンジの拠点(※1)に近接しており、低遅延かつ他拠点への接続性に優れたコネクティビティデータセンター(※2)に適したエリア。オプテージは、これまでも大阪市内において複数の都市型データセンターを運用しており、当該エリアにおいて、通信事業者を自由に選択できるキャリアニュートラルなコネクティビティデータセンターを新たに開設することで、サービスプロバイダーやユーザー企業にとって国内・海外への情報発信に最適な場を提供する。開業は、2026年1月を予定。

■特長

1.クラウドやインターネットなどへの優れた接続性
主要なメガクラウドやインターネットエクスチェンジとのアクセスポイントがある堂島エリアや心斎橋エリアから3km圏内に位置しており、オプテージが保有する信頼性の高い光ファイバーネットワークで当該エリアのデータセンターと直結することで、低遅延で安定した接続サービスを提供。

2.キャリアニュートラルで高い柔軟性を提供
ラックに引き込める回線事業者(キャリア)の制約を設けないため、ユーザーは自由に通信環境の構築が可能。また、データセンター事業者様においても、オプテージが保有する豊富な光ファイバーを利用することで、さまざまなネットワークサービスを実現しやすい環境を提供する。

3.実質的に再生可能エネルギー100%でRE100に対応
最新の高効率空調システムや省エネ機器の採用により消費電力の削減に取り組みながら、関西電力株式会社が提供する再エネECOプラン(トラッキング付帯)を利用することで、実質的に再生可能エネルギー100%を達成する予定。CO2排出量の削減に積極的に取り組み、地球環境に配慮したカーボンニュートラルなグリーンデータセンターの実現を目指す。

4.高密度・高負荷な設備にも対応
最新の高効率空調システムの採用や最適なエアフローの設計等により、高密度・高負荷な設備にも対応可能。今後もIoTやAI等の発展によりサーバの高性能化・高発熱化が続くことが想定されるなか、柔軟にシステム構成を変更することも可能。

5.ティア4相当の安心安全な設計
免震設計、電源系統の冗長化、72時間以上の連続稼働が可能な非常用発電機、24時間365日の常駐管理など、JDCCが定めるティア4(※3)に準拠した設計で、万が一の災害時にも安定したサービスを提供する。

※1「インターネットエクスチェンジの拠点」とは
インターネットプロバイダー(ISP)事業者などがインターネットの経路情報やトラフィックを交換するために設置する相互接続ポイントが集約された拠点。
※2「コネクティビティデータセンター」とは
様々なクラウドサービスや通信サービス、国内および海外拠点とのアクセスに優れた機能、サービスを備えたデータセンターの総称。
※3「JDCCが定めるティア4」とは
JDCC(特定非営利活動法人日本データセンター協会)が制定する「データセンターファシリティスタンダード」で定められているデータセンターの信頼性を1~4で表した指標。4が最上位。