16 FEB

2022年年間CMクリエイティブCスコアランキングTOP30を発表【大規模出稿企業編】

編集部 2023/2/16 17:00

REVISIO株式会社が、2022年に年間で視聴者の視線を釘付けにしたテレビCMクリエイティブのランキング「2022年年間CMクリエイティブCスコアランキングTOP30【大規模出稿企業編】」を公開した。

どのようなCMクリエイティブが視聴者からよく見られたのかを明らかにするため、2022年1月1日〜2022年12月31日(2022年1年間)の、コア視聴層(男女13〜49歳)が注視したCMクリエイティブのランキングを作成した。
2022年の年間テレビCM出稿量が2500GRP以上の企業(=大規模出稿企業)から、関東で初回放送があり500GRP以上出稿された15秒/30秒CMが対象。年末年始やW杯開催時の通常と異なる見られ方をする期間に出稿開始したCMは除外している。条件にあてはまるCM数は2360CMだった。

ランキングに使われている「クリエイティブスコア(Cスコア)」は、クリエイティブを評価するためのREVISIO独自の指標。Cスコアは、クリエイティブの良し悪しを知るために活用されている。

50位までのランキング

■2022年年間CMクリエイティブCスコアランキングTOP30【大規模出稿企業編】(セグメント 男女13~49歳)

■上位にランクインしたCMの特徴

1位はクリスチャンディオールの『ソヴァージュ「狼の群れ」篇』。ジョニー・デップが起用されたこのCMは世界中で放送されている。CMの放送期間は約1ヶ月という短期間だったが、年間1位を獲得した。

2位は、ACジャパンの『ACジャパン「寛容ラップ」篇』となった。このCMは「たたくよりたたえ合おう。」というディスらないラップバトルがテレビやTwitter等のネットで話題となった。MCバトルでも活躍されている強面の人気ラッパー呂布カルマさんが、マイクをアイスに持ち替えてバトルする優しい世界が描かれている。

3位は、アサヒグループ食品の『ミンティア「瞬感ミント打法ダンス」篇』だった。Snow Manが爽快なダンスを披露しているCMだ。メンバーがサイバーパンクな雰囲気の工場で、プレスマシンで「ミンティア」を製造する「瞬感ミント打法」をイメージしておりミュージックビデオ風の映像となっている。Twitterを中心にネットでも話題になった。

30位までに、同企業で複数のCMがランクインした企業は任天堂とアイリスオーヤマだった。任天堂のCMは2022年上半期のランキングでも4作品が入っていた。アイリスオーヤマの2作品は、除菌ができるウェットティッシュとストックアイカメラ付冷凍冷蔵庫という全く別ジャンルのCMが注目された。

2022年上半期のランキング

シリーズCMではアイフルとKDDIが入っており、過去にもランクインしていることから人気が定着していると考えられる。

ランクインをしたCMの傾向を商品カテゴリでみると、食に関するCMが7作品と最も多く、ゲームが4作品だった。家での時間を充実させるテイクアウト商品やゲームや家電等の商品がまだまだ注目されていると言えそうだ。

■1位の『ソヴァージュ「狼の群れ」篇』は何秒目が一番注目された?

このCMはジョニー・デップが荒野でギターを弾くと狼が集まってきて、その後狼を引き連れて歩きながらセリフをいくつか言うというシンプルなものだった。

REVISIOは1秒毎にデータを計測しているため、CMのどのシーンが視聴者に見られたかを知ることができる。1秒ごとのクリエイティブスコアの推移から、一番見られたのは2秒目であることがわかった。

一番見られたシーンはCM冒頭で、寝そべっているジョニー・デップがアップで初めて映るシーンだった。その後注目が下がっていくが、ジョニー・デップさんのギターの演奏シーンで再び注目が上がる。21秒あたりからセリフを言い始めるが、注目度は上下に動き、狼単体のシーンでやや下降傾向になった。CM後半、商品名と企業名のテロップのあたりからやや下がり、最後の「ディオール」という音声でやや上昇するという結果になった。

■クリエイティブスコア(Cスコア)について

CスコアはCMクリエイティブを評価する指標。例えば、Cスコアが150のクリエイティブAと100のクリエイティブBがあったとき、放送された番組の影響を除くと、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価できる。

REVISIO株式会社