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岡山放送、本社KURUN HALLにて「ユニバーサル・ミュージアムーさわる!“触”の大博覧会」開催

編集部 2023/3/22 15:00

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12 、以下OHK)は、4月1日から5月7日まで、「ユニバーサル・ミュージアムーさわる!“触”の大博覧会岡山巡回展2023」をOHK本社9階 KURUN HALLにて開催すると発表した。

本展は、2021年秋に国立民族学博物館で開催された、特別展「ユニバーサル・ミュージアムーーさわる!”触”の大博覧会」の初の地方巡回展。来場者が多様な作品群に実際に触れ、触覚(視覚以外の感覚)に集中することで、感覚の多様性に気づきを与えていく。視覚優位・視覚偏重の従来の展示のあり方を問い直した、ユニバーサル(普遍的)な展示は、単なる障がい者対応・弱者支援という枠を超えて国際的にも注目されている。

本展では、25作家、約170点のすべてさわれるアート作品を3つのセクションに分けて紹介。導入部のセクション1では「なぜさわるのか、どうさわるのか」を来場者に試触していただき、続くセクション2では、安全性を確保した上で、あえて会場内を暗くし、「見ないでさわる」ことで、視覚を使わない解放感を体験。最後のセクションでは、「見てさわる」ことでより深く理解できる作品を集めた構成になっているという。

この他にも、音を振動で感じたり、映像無しに音だけでスポーツを観戦したりと、音を聴覚ではなく身体でさわる感覚として捉え直すことができる作品も展示。さまざまな素材と手法を用いて制作された作品を通して、さわることの無限の可能性を体験できる“触”の大博覧会となっている。詳細は下記の通り。

【開催概要】
■会期: 2023年4月1日(土)~5月7日(日) ※月曜日休館
■開催時間: 10:00~17:00 (最終入場は16:00)
■会場: KURUN HALL ・KURUNラウンジ
岡山市北区下石井2-10-12 杜の街グレースOFFICE SQUARE 9階

■入場料: 当日一般(高校生以上) 700円
前売一般(高校生以上) 600円
障害者手帳提示の場合ご本人と付き添い1名は半額(350円)

■チケット: 前売券販売中(ローソンチケット・チケットぴあ)
■主催: OHK岡山放送
■共催: 国立民族学博物館
■後援: 厚生労働省、岡山県、岡山市、岡山市教育委員会、日本障害フォーラム、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合、一般財団法人全日本ろうあ連盟、Zero Project

■協力: 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会、公益社団法人岡山県聴覚障害者福祉協会
■監修: 広瀬浩二郎(国立民族学博物館教授)「触文化」を提唱する全盲の文化人類学者
■主な展示作品
・岡本高幸/とろける身体ー古墳をひっくり返す
・わたる(石川智弥+古屋祥子)/てざわりの旅
・田代雄一/たまごからうまれたかったコアラ
・渡辺泰幸/土の音
・間島秀徳/Kinesis No.743 dragon vein

岡本高幸/とろける身体ー古墳をひっくり返す
わたる(石川智弥+古屋祥子)/てざわりの旅
田代雄一/たまごからうまれたかったコアラ
間島秀徳/Kinesis No.743 dragon vein
渡辺泰幸/土の音

また、会場となる「KURUN HALL(クルンホール)」は、“街と人をつなぐ”をテーマに、OHK本社移転にあわせて社屋内に設置した多目的ホール。OHKでは、本展の開催とあわせて杜の街グレースと連携したさまざまな取組を行うことで、来街者に展覧会の魅力を発信していくとともに、ユニバーサル(障壁のない)な街づくりに貢献をしていく方針だ。

なお、杜の街グレースに集う人々に向け、本展を体感できる事前ワークショップも開催。

関連ワークショップ

杜の街グレースに集う人々に向け、本展を体感できる事前ワークショップが行われる。

タイトル:Love Stone Project ― OKAYAMA
日時:3月26日(日) 11:00-12:30/14:00-15:30
場所:杜の街グレースグリーンアベニュー※雨天決行
参加方法:自由参加(事前予約不要、参加費無料)
内容:彫刻家冨⾧敦也さんが制作したハート型の石
(岡山産の万成石)を、紙やすりで磨きます。
誰でも一緒に石に触れながら、制作に参加できるプロジェクト。制作した作品は本展会場内に展示。

この他、会期中もワークショップを多数開催予定となっている。

「情報から誰一人取り残されない社会」の実現に向けた取組

杜の街グレースを運営する両備ホールディングス㈱と連携し、会期中、施設での情報アクセシビリティを推進。会期中杜の街プラザ1階飲食フロアでは、視覚に障がいがある方への情報提供として、上記特別コラボメニューを点字で案内。また、OHKが企画開発するユニバーサル対応の動画表示システム「シュワQ」を活用し、展覧会に関する情報や、杜の街グレースの施設紹介や避難ルートなどの情報を提供。「シュワQ」は、QRコード※を読み取ると、手話、字幕、音声での案内が動画表示されるシステムで、視覚や聴覚に障がいのある方への情報提供ツールとしてOHKが企画制作するものとなっている。杜の街グレースに訪れる人、住む人、働く人に向けて、ゼロバリアの理念を広く発信していくとのこと。