日本テレビ、AIモザイクソフト「BlurOn(ブラーオン)」第76回技術開発賞を受賞
編集部 2023/8/10 16:00
日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、以下日本テレビ)は、(一社)日本映画テレビ技術協会第76回(2022年度)の顕彰において、AIモザイク編集ソフト「BlurOn(ブラーオン)」の開発が技術開発賞を受賞した。
テレビ番組の映像において、個人情報保護・プライバシー保護の観点から通行人の顔などに「モザイク入れ」の編集が必要な場合があるが、1分の映像へのモザイク入れで1時間以上かかることがあるなど、制作現場の大きな負担となっていた。
その課題を解決するために日本テレビとNTTデータが共同開発したAIモザイクソフト「BlurOn(ブラーオン)」は画像認識AI技術によりモザイク入れ編集を自動化することで、作業時間を最大90%削減することに成功し、番組制作現場の働き方改革に貢献している。
BlurOnは日本テレビの番組はもちろんポスプロ(映像編集会社)にも導入され活用が進んでいるだけでなく、放送業界以外でも利用が進んでおり、ドライブレコーダーや監視カメラの映像を取り扱う業界などにおいても個人情報を保護した適切な映像活用を推進している。
【主な実績】
・2023年度(公財)放送文化基金 第49回放送文化基金賞 放送技術部門受賞
・2022年度(一社)映像情報メディア学会 技術振興賞進歩開発賞 現場運用部門受賞
●BlurOnユーザーのコメント
「手作業と比較して段違いに処理速度が速い」
「もうBlurOn無しでのモザイク入れ作業は考えられない」
「編集作業が効率化されて早く仕事が終わるようになり助かっています」
「社会的にも個人情報保護の要望が高まっているので、こういうソフトは絶対に必要だと思います」
●受賞者のコメント
杉町夏実(社長室 新規事業部)
「このたびの受賞を大変光栄に思っています。放送業界の番組制作現場の働き方改革のため開発したBlurOnでしたが、自動車業界や医療業界など多方面からご相談をいただいております。また、海外からのご相談もあり、国内外にリーチを拡大しようとしています。このように個人情報保護の意識が高まる近年の社会において、BlurOnの社会的意義を日々感じています。今後ともさらに多くの方々のお役に立てるよう、尽力してまいります」