テレビ北海道（TVh、札幌市）が開発し、マスター業務のリモートオペレーションを可能にした「バーチャルマスターオペレーター」が、2023年の日本民間放送連盟賞の技術部門で「最優秀」を受賞した。11月7日に東京都内で開かれる民放大会で表戦式が行われる。

【まとめ】2023年日本民間放送連盟賞各部門の入選作品・事績

放送局には番組・CMの送出や監視を行うマスター室があり、このバーチャルマスターオペレーターは、マスター室のレイアウトをパソコン画面上にCGで忠実に再現。マスター室内の機器のオペレーションや関し業務をリモート環境でリアルタイムに実現するシステム。マスター室にいなくとも自宅や別室からリモート運用が可能なため、マスター業務の大幅な効率化につながる。

外部ネットワークと切り離されていることから、高いセキュリティも確保。複数局のマスターの総合監視や次世代クラウドマスターへの展開も可能なほか、放送以外にもビルやプラントなど様々な関し業務での利用も見込まれる。