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メタバースはゲーム以外の趣味を持つ層にも拡がっている!博報堂DYホールディングス、「メタバース生活者定点調査2023」を実施

編集部 2024/4/15 16:00

株式会社博報堂DYホールディングスは、全国15~69歳の生活者を対象に、メタバースに関する現状の生活者意識や動向を把握することを目的とした「メタバース生活者定点調査2023」を実施した。

総務省が発表したメタバース市場の予測(令和5年版 情報通信白書)では、メタバースの世界市場は2022年に8兆6,144億円だったものが、2030年には123兆9,738億円まで拡大すると予想されている。近年はさまざまなデバイスの発売により、メタバース業界に対する生活者の期待がさらに高まり、それに比例するように産業側のメタバースに対する期待値も高まってきていると言える。

今回、2022年の「メタバース生活者意識調査」の聴取内容をアップデートした「メタバース生活者定点調査2023」(第1回目)を実施し、前回調査との比較も踏まえ現在のメタバース利用者の動向に着目、今後のメタバース関連ビジネスの攻略の糸口を探った。

■調査結果の概要

●「メタバース関連サービスの認知」40.5%(前年比+4.3pt)、「利用経験」は8.4%(前年比+0.1pt)
メタバース関連のサービスを認知している人は全体の40.5%、推計約3,294万人という結果だった。

2022年の調査においては36.2%の認知率だったのに対して4.3ptの上昇が見られ、メタバースの認知率が上がっていることが確認できる。また、メタバース関連のサービスを利用したことがある人は全体の8.4%、推計約687万人が「利用経験がある(2~3ヶ月以上での利用)」ことがわかった。

※今回約50のメタバース関連サービスを提示し、認知、利用経験・頻度を聴取。利用層は2~3ヶ月に一度以上でいずれかのメタバース関連サービスを利用している人をメタバース利用層(以下利用層)と定義した。

●メタバースは、ゲーム以外の趣味を持つ層にも拡がっている
利用層の趣味を全体差分降順で確認すると、テレビゲーム:34.0%(全体差分+13.0pt)、ゴルフ:15.4%(全体差分+9.3pt)、ジョギング・ランニング:19.0%(全体差分+9.3pt)、ジム・フィットネス:16.3%(全体差分+7.2pt)と続き、ゲーム以外の趣味を持つ生活者もメタバースを利用していることが確認できる。

また、性格については「ゲームをプレイすることが好き:61%(全体差分+13.5pt)」に次いで、「いつも楽しそうだねと人に言われる:28.4%(全体差分+7.9pt)」、「ノリがよく、ハメを外すこともある:28.8%(全体差分+7.0pt)」が高く、コミュニケーション能力がある程度高い層であることが窺える。

●メタバースが、利用層の興味領域拡大に貢献
メタバースを利用したことによる生活者への影響として、「メタバースを利用したことによって、自分の興味領域が広がった:16.5%」がトップ。また3番目に高かった影響として、「メタバースを利用したことによって、もっと多くの領域について詳しくなりたいと考えるようになった:14.0%」が続いた。

生活者がメタバースを利用することで、自分自身の興味領域を拡げていたり、さまざまな領域に対して興味を持っていたりすることが窺える。

●メタバースにおける旅行・スポーツ観戦・リラックス体験・アバター関連の平均年間課金額が増加
利用層の年間平均課金額は71,230円。※メタバースサービスへの課金者ベース

カテゴリ別の課金額を2022年度と比較すると、ゲーム体験:6,907円(-4,860円)、買い物体験:13,425円(-2,092円)などの主要なカテゴリの課金額はそれぞれ減少している。一方で、旅行:21,265円(+6,591円)、アバター購入:11,552円(+5,916円)、リラックス体験:9,140円(+3,738円)、スポーツ観戦:12,573円(+3,096円)が増加し、ゲーム以外の一部の領域での課金額が増加していることが確認できる。

■調査概要

・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2023年11月
・調査地区/対象者:全国の15~69歳の男女
・調査機関:株式会社マクロミル
・有効回収サンプル数:事前スクリーニング調査(78,952サンプル)本調査(3,525サンプル)
・分析/集計期間:エム・アール・エス広告調査
※集計結果は事前スクリーニング調査結果出現率により算出