※写真は2024年11月20日放送の『テレ東音楽祭スペシャル 1964→2024』画面 画面右下のリアルなスタジオと屋外の仮想背景を合成した
テレビ東京、「バーチャルプロダクション演出」が映像情報メディア学会 技術振興賞 コンテンツ技術賞を受賞
編集部 2025/5/7 15:00
株式会社テレビ東京(以下、テレビ東京)は、一般社団法人 映像情報メディア学会から、「2024年度 技術振興賞 コンテンツ技術賞」を受賞した。この賞は、技術的な創意工夫によりコンテンツの効果を著しく高めた功績に贈られる。
次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)APN」を活用して、仮想の背景と現実の人物を合成するバーチャルプロダクション(VP)を遠隔操作する、新しい演出が評価された。
2024年11月20日にテレビ東京系で放送された『テレ東音楽祭スペシャル 1964→2024』において、東京・品川区の「天王洲スタジオ」と、バーチャルプロダクション(VP)機材を設置した港区・六本木のテレビ東京本社を高速・低遅延のIOWN APNで結んだ。これにより、離れた場所からVPの機材を操作して、仮想背景とリアルなアーティストの演奏を合成し、臨場感あふれる映像制作を生放送で実現することに成功した。
地上波の生放送でIOWN APNを活用し、遠隔操作で機材を操作して、バーチャルプロダクションによる映像を制作したのは初めてとなる。
※IOWN(Innovative Optical and Wireless Network、アイオン):電気より速い光技術を使い、大容量・低消費電力・低遅延を実現する次世代基盤技術。NTTは、次世代通信規格「6G」を支える技術として2030年の実用化を目指し、研究開発している。
※APN=オール・フォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network):通信ネットワークの全区間で光伝送技術を使用し、大容量・低消費電力・低遅延を実現する次世代通信サービス。