TVh、リモート統合監視制御システム「VMO」をトヨタ自動車北海道から受注!放送局以外で初の導入事例
編集部 2025/7/17 13:00
株式会社テレビ北海道(以下、TVh)は、様々な設備をリモートで監視制御できるシステム「VMO(バーチャルマスターオペレーター)」をトヨタ自動車北海道株式会社(以下、トヨタ自動車北海道)から受注し、2025年12月に納入する。放送局以外では初の導入事例となる。
トヨタ自動車北海道は同社工場にVMOを導入し、工場への水やガスの供給を効率的に監視、操作できる体制を構築する。従来、同社では、複数の大型モニターとパソコンを監視室に配備し、監視業を行ってきた。VMO導入で、1台の横長モニターとタッチパネルで監視を行えるようにし、人員の効率的な配置や監視スペースの縮小につなげる。
また、VMOは遠隔でも同じように操作できるため、在宅での監視が可能になり、災害時の事業継続にも役立つ。
VMOはテレビ局の基幹インフラのマスター(主調整室)業務を効率化するため、TVhが独自に開発したシステム。2024年から外部への販売を始め、これまでFM北海道などが導入している。TVhでは今後も、放送局だけでなく、ビルや工場の管理など幅広い用途に対応できる機能の開発を進め、様々な業種の現場の効率化に貢献していくという。
なお、TVhは2025年7月23日に札幌で開催される「北洋銀行 ものづくりサステナフェア2025」に出展、VMOのデモ機展示と機能説明を行う。
▼バーチャルマスターオペレーター(VMO)
放送局のマスター(主調整室)業務をはじめ、ビル・工場・インフラ設備などの監視業務をリモート運用できるシステム。パソコン画面に各種監視ルームを忠実に再現し、実際の監視室にいるのと同様にリモートで監視・制御できる。既存設備を改修せずに低コストかつ迅速に導入でき、監視制御サーバーを設置することで複数拠点を同時に統合監視できる。
▼VMO 過去の受賞歴
・放送文化基金賞 技術部門 受賞(2025)
・北海道総合通信局長表彰(2025)
・INTER BEE AWARD コンテンツ制作/放送・メディア(ハード&ソフトウェア)部門「準グランプリ」受賞(2024)
・映像情報メディア学会 進歩開発賞(現場運用部門)受賞(2023)
・民放連賞 技術部門「最優秀」受賞(2023)