07 JUL

読売テレビ、在阪地上波民放テレビ局初の方式によるリアルタイム字幕制作スタート

編集部 2020/7/7 10:00

読売テレビのグループ会社・エイデック(本社:大阪市中央区)は、株式会社フェイス(本社:東京都港区、以下フェイス)と業務提携し、読売テレビの生放送番組『かんさい情報ネットten.』(毎週月~金、16:47~、今回の新方式導入は月・水・金のみ)、『あさパラ』(毎週土曜、9:25~)において、フェイスのリスピーク方式(※1)によるリアルタイム字幕制作を、7月1日より開始した。

読売テレビでは、従前より「視聴者にわかりやすい字幕を全番組に付与する」ことを目標に、聴覚に障がいのある方や高齢の方へ向けた字幕サービスの拡充を推進。特に災害などの緊急時におけるリアルタイム字幕の重要性に鑑み、従来のキーボードリレー方式(※2)に加え、新たにリスピーク方式を今回導入した。なお、リスピーク方式によるリアルタイム字幕制作は在阪地上波民放テレビ局では初の試みとなる。
 

また、複数の発言者が同時に喋り、かつ方言で何を発言するか予測するのが難しい生放送の情報バラエティ番組などでは、リアルタイム字幕制作は難しいとされていたが、今回のリスピーク方式導入によって上記『あさパラ』でもリアルタイム字幕が可能となった。リアルタイム字幕制作においては、実際の放送の音声に対して字幕が遅れるという「字幕の遅延」が課題とされているが、フェイスとの協業によりリスピーク方式を採用することで、視聴者によりわかりやすく遅延の少ない字幕を目指すという。なお、この新方式のリアルタイム字幕制作について、7月11日(土)5時15分からの『声~あなたと読売テレビ~』で放送。

※1)放送の音声を「リスピーカー」と呼ばれる別の話し手が別途読み上げ、音声認識により入力された文字を数人の校正担当者が修正し字幕放送する方式

※2)放送の音声を、複数人で高速キーボードにより入力して字幕放送する方式