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読売テレビ、第3回全社人権研修会を初のオンラインで開催 テーマは「はじめてのLGBTQ」

編集部 2020/12/1 12:30

読売テレビは、11月30日(月)より、同社およびグループ会社の社員、協力会社スタッフなどを対象とした、動画視聴によるオンライン全社人権研修会を開催している。この研修会は、人権に関する幅広い知識を得ること、理解を深めることを目的としており、これまで「西成問題」、「同和問題」をテーマに開催してきた。

第3回となる今回は「LGBTQ・SOGI(性的指向・性自認)」をテーマに、特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ代表 松中権(まつなか・ごん)氏を講師に招き、「はじめてのLGBTQ」と題して約1時間半の講演を実施した。

新型コロナウイルス感染防止の観点から、研修会は、事前に講師による講演をビデオ収録。同日より3週間の期間内に、各自がイントラネットに設けられた特設サイトへアクセスし動画視聴するといった、初のオンライン形式で実施となっている。

性的マイノリティの人々が前向きに自分らしく生きられる社会づくりに取り組む松中氏は、自らも当事者として歩んできた人生経験を踏まえ、講演で「偏見や差別というリスクがある中でLGBTQの人々の真の姿はなかなか見えづらい。怖いという感情が攻撃的な差別を、居ないとされることが社会構造からの排除を生み出しており、『身近な存在』として理解を広げることや『多様な存在』を認めて制度を見直すことが求められている。日本は、世界的に見て性的マイノリティに関わる法や環境整備等で遅れをとっているが、性別や性的指向についての差別を禁じるオリンピック憲章改定を受けての初開催となる東京五輪は、社会が大きく変わるきっかけとなり得る。報道や表現においても、敬意があるか、無意識の偏見はないか等のチェックポイントを心掛け、テレビでの発信が人の命を救っていくものと思ってほしい。報道が社会を変えていくパワーになると信じている」と話した。

読売テレビでは、時代とともに変容する人権問題への意識を高めるため、今後もこの研修会を適時開催していく予定だ。

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