07 FEB

読売テレビ新社屋がコージェネ大賞特別賞を受賞

編集部 2021/2/7 10:00

一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団)が毎年表彰するコージェネ大賞の表彰式が2月5日にオンラインで行われ、読売テレビの「環境性能とBCPを両立した関西エリア初の放送局向け停電対応コージェネの導入~読売テレビ新社屋への導入事例~」が民生用部門の特別賞を受賞した。

コージェネ大賞は、コージェネ(*1)の社会的認知や普及促進を図るため、新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネをコージェネ財団が毎年表彰するもの。

今回の受賞については、「放送局は放送設備への電源供給技術条件が厳しい上に、熱電比(*2)も低いため適切な容量のコージェネが選定できないことから、停電対応コージェネの導入は進んでこなかった。そこで、コージェネの排熱を有効活用できる熱源システムを導入することで、排熱利用可能量を増やし熱電比を向上させた。さらに建物全体のBCP性能を上げるため、非常時の電源供給として停電対応コージェネを活用している」ことが評価された。

読売テレビ新社屋では、本コージェネの活用により、停電時の電力確保によるBCPの向上のみならず、電力需要が逼迫した際に電力会社からのピークカット要請に協力することや、省エネ、省CO2により、社会貢献に寄与していく方針。

*1「コージェネ(コージェネレーション・システム)」 燃料である都市ガス等を燃焼させて発電するとともに、その際に発生する熱を冷暖房や給湯などの用途に有効利用し、コストダウンと共に省エネ・省CO2に有効なシステム。

 *2「熱電比」 建物で必要となる熱量を電力量で割った値。一般的にはオフィスビルは低く、ホテルや病院などは高い傾向を示す。