28 FEB

テレ朝、TBS、テレ東、フジ「テレビ視聴データに関する共同実証実験」を実施

編集部 2021/2/28 11:00

株式会社テレビ朝日、株式会社TBSテレビ、株式会社テレビ東京、株式会社フジテレビジョン(以下、参加放送局)は、共同で関東地区のインターネットに接続されているテレビを対象に各社が収集している視聴データ(視聴中のチャンネル情報や番組の視聴時刻情報など特定の個人を識別できない情報)を集約・分析する実証実験を3月1日~3月31日に実施すると発表した。

本実証実験では、参加放送局が収集した視聴データを参加放送局で共同利用し、外部のマーケティングデータと連携できるシステムを構築し、その検証を行う。このシステムは放送局の管理下におかれ、特定の個人が識別されることはない。また、本システムにより、詳しい視聴動向の分析ができるようになり、視聴者のさらなる利便性向上と安心安全なデータの利活用を目指す試みとなっている。

「テレビ視聴データに関する共同実証実験」の概要は以下の通り。

■実証実験で取り扱う視聴データ

参加放送局がそれぞれ取得している以下のデータ
・視聴中の参加放送局のチャンネル情報
・番組の視聴時刻情報・IPアドレス・テレビ受信機に設定された郵便番号
※各社が個別に収集している視聴データ及び本実証実験で取り扱う視聴データ、視聴データと連携させる外部データには、特定の個人を識別できる情報は含まれていない。
※実証実験で取り扱う視聴データは、インターネット回線を利用して収集しているため、実証実験の対象となるのは、関東地区のインターネットに接続しているテレビのみ。

■実証実験で集約した視聴データの利用方法

実証実験で集約した視聴データは、「オプトアウト方式で取得する非特定視聴履歴の取扱いに関するプラクティス(ver2.0)」に則って、参加放送局や広告会社等が持つ個人情報を含まないデータを組み合わせて分析し、次項の目的のために利用する。また、参加放送局及び業務委託先はこの過程で特定の個人を識別することができない措置をとっている。

■視聴データの利用目的

・視聴データの収集・集約及び次項以降の目的に必要な技術仕様並びにプラットフォームの技術検証・放送サービスの向上や、より良い番組制作に役立てるための視聴状況の調査
・分析・視聴者のプライバシーに配慮し、視聴データと、外部から提供を受けた個人情報を含まないマーケティングデータを連携させ、特定の個人を識別することなく、安全に番組や広告効果の調査・分析を行うための検証
※参加放送局で集約・分析した視聴データは、統計化したうえで第三者に開示する可能性がある。

■本実験における視聴データの送信を停止したい場合
参加放送局が収集する視聴データの送信停止の方法は各社ホームページから確認可能。

テレビ朝日:https://www.tv-asahi.co.jp/tvdata/
TBSテレビ:https://www.tbsholdings.co.jp/tbstv/privacy/viewinglog.html
テレビ東京:https://www.tv-tokyo.co.jp/viewinglog.html
フジテレビ:https://www.fujitv.co.jp/data-housou/shichodata.html

・実証実験の4局共同ホームページ: https://www.tv-viewing-log.info/2021/
・実証実験へのお問合せフォーム: https://s1.fujitv.co.jp/safe/tv-viewing-log/form.html