13 JUL

中国放送「被爆電車特別運行プロジェクト2021」内容拡充させたライブ配信で「リモート乗車体験」提供

編集部 2021/7/13 08:00

広島電鉄と中国放送(RCC)が共同して取り組んでいる「被爆電車特別運行プロジェクト」。コロナウイルスの感染拡大が終息に至らないことから一般参加者の乗車体験を中止し、今年も「リモート乗車体験」を実施すると発表。

「被爆電車特別運行プロジェクト」は、「被爆者の高齢化が進む中で、未来の世代に平和について考えてもらうきっかけになれば」という思いで被曝70年プロジェクトの一環として2015年にスタート。2019年までの5年間で約2,700名が参加した。

被曝75年の節目となった昨年・2020年は、コロナ禍のため一般の乗車体験を見送ったが、被爆電車「653号」が広島市内を走行する模様や、車窓からの広島の平和な光景をライブ配信するという新たな取り組みを実施。

【関連記事】平和について考えてもらうきっかけに…中国放送×広島電鉄「被爆電車特別運行プロジェクト」リモート乗車体験実施への想い〜インタビュー

今年は、Webアプリの内容を拡充させ、より充実した「リモート乗車体験」を提供するという。現在の広島を走る653号の進行と合わせて、「戦前」「被曝直後」「復興期」そして「未来予想図」の写真、映像資料で広島の歴史を振り返り、「未来予想図」を描く。また、公式サイトでは被曝電車に関する新ページも立ちあげるという。被爆電車車両の解説、広島電鉄の歴史や被曝後の復興などについて紹介。ライブ配信の視聴前に学習できるコンテンツを提供するという。

■目的:
・戦前~戦時中の繫栄や、被爆の惨禍とそこからの復興、そして未来へ向けてまちづくりの進む「広島」について、国内外の人々や未来の世代に伝える
・新型コロナウイルス感染症で、長期にわたって自粛を余儀なくされ日常が失われた中、被爆の惨禍から復興を遂げた「653号」を走行させ、人々にエールを送る

■主催:広島電鉄株式会社、株式会社中国放送

■協力:株式会社電通国際情報サービス

■運行日:
8月6日(金)・9日(月・祝)

■運行区間:
1、8月6日(金)江波(江波車庫)~広電本社前(千田車庫)~広島駅
 ※「被爆電車特別運行プロジェクト」において8月6日当日に被爆電車653号が運行するのは、昨年に続いて2度目です
 <運行スケジュール>
 13:00江波車庫出発
 13:20頃原爆ドーム前通過
 13:40頃千田車庫(折り返し)
 14:10頃広島駅着

2、8月9日(月・祝)広電本社前(千田車庫)~広電西広島~広島駅
※76年前、広島電鉄は被爆3日後の8月9日(長崎原爆の日)に、己斐(現在の広電西広島駅)~西天満町(現在の天満町)間で市内電車の運行を再開しました。当時の運行区間を含むルートを走行します。
<運行スケジュール>
 13:00千田車庫出発
 13:15頃原爆ドーム前通過
 13:30頃広電西広島(折り返し)
 14:10頃広島駅着

■車両:
被爆電車653号

■ネット配信:

被爆電車特別運行プロジェクト公式サイトでライブ配信

ライブ配信日時:8月6日(金)・9日(月・祝)13:00~14:10(予定)
※当日の模様は、同サイトでアーカイブ配信。

<Web アプリ「ひろでんビュートラム 2021」>
     被爆電車「653号」の走行する模様や、車窓からの風景、車内の様子を配信
     「653号」の走行に合わせて地図が自動的に動き、「戦前」「被爆直後」「復興期」「未来予想図」の写真や映像など関連情報が自動で表示される

※例えば、8月6日運行時は
江波車庫出発後は戦前・戦時中の地図を背景に、当時の広島の様子を写真や映像で紹介し、行程が進むのに従って、表示される地図と写真等がより後の時代のものへと変化する。

<「ひろでんビュートラム 2021」イメージ>

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