前(左から)坪井努、六藤あまね、近藤真由美(モニター)/後(左から)岡田惠和、井上由美子、両沢和幸

23 SEP

テレビ朝日、「テレビ朝日新人シナリオ大賞」第21回の受賞作を発表

編集部 2021/9/23 09:00

2000年7月の創設以来、数多くのシナリオライターを輩出してきた「テレビ朝日新人シナリオ大賞」(主催・テレビ朝日、後援・朝日新聞社、BS朝日、東映、幻冬舎)。その第21回受賞者が発表され、9月21日(火)、東京・港区六本木のテレビ朝日本社内で授賞式が行なわれた。

これまで多くの才能を見出してきた「テレビ朝日新人シナリオ大賞」。21回目となる今回は、テレビドラマ、配信ドラマの2部門で作品を募集。合計1453篇(テレビドラマ部門:847篇、配信ドラマ部門:606篇)の応募があり、第1次選考は日本脚本家連盟に所属する脚本家の方々によって行われ、262篇が通過。第2次、第3次選考は、テレビ朝日のプロデューサー、ディレクターなどで構成された社内選考委員会によって審査が行なわれ、第3次選考で10篇に絞り込まれた。そして、2021年8月31日(火)、選考委員の井上由美子、岡田惠和、両沢和幸の3氏による最終選考会が行なわれ、3篇の受賞作品が決定した。

大賞に輝いたのは、六藤あまね氏の『バイシクルレース~負けられないこの夏の戦い~』(テレビドラマ部門)。また、優秀賞には、近藤真由美氏の『寄生虫女、ニワトリ男』(配信ドラマ部門)、坪井努氏の『二人の光』(テレビドラマ部門)が選ばれた。

前(左から)坪井努様、六藤あまね様、近藤真由美様(モニター)

大賞を獲得した六藤あまね氏の昨品『バイシクルレース~負けられないこの夏の戦い~』は、ひとつの家族が通勤・通学のために毎朝のように繰り広げる自転車争奪戦を描いたホームコメディー。現在、大学4年生の六藤氏は「本日は大学の夏休み最後の日なのですが、こんな日に大賞をいただくことができ、きっとこれからの人生で何度も振り返る忘れられない日になると思います。今日を単なる“思い出の日”にするのではなくて、脚本家としての初日にできるようにこれから頑張っていきたいと思います」と、受賞の喜びを語った。

選考委員からは、「電動自転車を奪い合う家族の話という、ユニークな視点が面白かった」(両沢)、「他愛ない話ですが、非常に説得力があり、登場人物がとにかくかわいくて憎めない作品」(岡田)、「家族という大きなテーマに対して、自転車の取り合いという、ささやかな題材を持ってきたところに並々ならぬセンスを感じた」(井上)と、印象的な設定とキャラクターの愛らしさを絶賛する講評が寄せられた。

■受賞の言葉

【大賞】『バイシクルレース~負けられないこの夏の戦い~』(テレビドラマ部門)
 六藤あまね氏
(23歳/大学生/東京都在住)

このような素晴らしい賞をいただいて大変、光栄に思っております。私は今、大学4年生なのですが、在学中に賞を取ることをずっとひとつの目標にしてやってきましたので、最後の年にこうして賞をいただくことができて本当にうれしいです。

本日は大学の夏休み最後の日なのですが、こんな学生最後の夏休みの日に大賞をいただくことができ、きっとこれからの人生で何度も振り返る忘れられない日になると思います。

賞を取ることだけが目標ではなくて、審査員の先生方のように連続ドラマの脚本を書くことが子どもの頃からの夢なので、今日を単なる“思い出の日”にするのではなくて、脚本家としての初日にできるようにこれから頑張っていきたいなと思います。

【優秀賞】『寄生虫女、ニワトリ男』(配信ドラマ部門)
 近藤真由美氏
(35歳/会社員/大阪府在住)

このような素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。私は子どもの頃から、とにかくドラマが好きでした。とりわけ連続ドラマが大好きで、「明日、あのドラマがあるから頑張ろう」と思うことで毎日、イヤなことがあっても過ごしてきました。今、コロナ禍でみなさんたくさん我慢されているかと思うのですが、こんなときでも「あのドラマがあるから頑張ろう」と思っていただけるようなドラマを書いていきたいなと思っていましたので、このような素晴らしい賞をいただけたことは本当にうれしく思っております。

【優秀賞】『二人の光』(テレビドラマ部門)
 坪井努氏
(35歳/フリーター/東京都在住)

身に余る光栄で、大変うれしく思っております。自分の作品が“ホームドラマ”という募集テーマにふさわしいのかという気持ちはありましたが、自分の思いを貫いた作品で挑戦しようと考えて応募したところ、賞がいただけたので大変うれしく思っています。コロナ禍で自宅にいることが多くなり、テレビドラマを見る機会も増えました。

実生活では心が折れそうになることも多かったのですが、テレビドラマを見て生きる力をもらうことがたくさんありました。僕も多くの人に力を与えることができるテレビドラマを制作できるよう、この賞を励みに精進して書き続けていきたいと思いました。

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